●1944年、西堀の発明した真空管「ソラ」(写真右)。当時、ドイツ製の優秀な真空管(写真左)
があり、日本政府は空軍用にドイツ製真空管の複製を作るように指示した。しかし、ドイツ製
の真空管は製造に時間がかかりすぎ、大量生産に向かなかった。
「これではアカン!」。西堀は政府の方針を退け、「まったく違う真空管を作るべきだ」と力説し、
この「ソラ」を発明する。
「ソラ」は優秀なだけでなく、大量生産が可能だった。缶詰などに使われるブリキなど、ごく普通
の素材を使っていたからだった。
「そらッ、できた!!」。発明した瞬間、西堀の発した言葉が真空管の名前になった。空軍の通信
機用だったため「ソラ」と名付けたという説もあるが、それは誤り。後に通産省から表彰された。

「真空管提供:小林誼行氏」