●南極に出発する直前に家族で撮った記念写真。右から長男、次が峯夫さん、妻・美保子、
西堀榮三郎、次女、次男。壁の右の写真は亡くなった長女。コリー犬は、父の留守中、
さびしいだろうと知人が譲ってくれた。
ここ東京大田区鵜の木にある西堀家は、築70年たった今も現存。当時としてはモダンな
建物で、西堀らしい創意工夫が随所に施されている。壁には無数のキズがあり、これは
新築当初からつけてあり、子供がいたずらしても目立たないという工夫。後方の暖炉は
手作り。その上にブリタニカの百科事典が並べてある。百科事典は読めば読むほど味が
出てくるもの。
西堀は、この百科事典を戦争中も大切にして知識を身につけようと努力していた。
「知識は体験することによって生きた知恵になり、知恵が多いほど人生は豊かになる」
と、常に語っていたという。