●作間敏夫さん
通信担当の第一次南極観測隊員。旧陸軍で鍛えた
屈強な体で、11名の初代越冬隊員に選ばれました。
80歳になられた今も頑健な姿は変わりません。
ネコのタケシくんの世話係。その後、タケシくんは
日本へ帰ったあと、一度は作間さん宅に落ち着き
ましたが、いつの間にか姿を消してしまいました。
「タケシくんの心はなつかしい昭和基地に帰った
のでしょう。いつか、あの世でタケシに会ったなら、
お前、こんなところにいたのか、といってもう一度
抱いてやりたいですね」。

体力では誰にも負けないという作間さんですが、
船には強くはなかったようです。南極に向かう途中、
宗谷が最大60度傾いたというケープタウン沖の暴風圏
で、8人部屋の2段ベッドにいた作間さんは夜も寝れ
なかったそうです。「うっかり寝るとベッドから
落ちてしまう。体にロープを巻き付けていましたが、
暴風圏を抜けるまでの2〜3日は苦しかったですね」。