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電力の自給自足も夢じゃない? マイクロ水力発電装置
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マイクロ水力発電といわれるものである。あるいは、ピコ水力発電といわれたりもする。ふつう、水力発電といえば、大きなダムや巨大な鉄管を想像してしまうが、なにも大きい必要はない。条件があえば小型の水車でも十分に発電できる。なのであるが、どういうわけか今までなかった。とくに今回紹介するような1kw以下のものは皆無であったそうである。
この「リッター水力発電(この名称は現在商標登録申請中)」は、2年半ほど前に取材させていただいた神鋼電機株式会社の風力発電装置「そよかぜ君」の延長線上にある。つまり、「そよかぜ君」の風車(縦型のユニークな形状)を水車に置き換えた構造である。使えるものはそのままで、コストを抑えているのである。具体的には、発電機本体やコントローラは「そよかぜ君」と同じものである。
そして、発電装置本体は、50kgというから大人2人で十分に移動可能。さらに、特別な基礎も必要ない。だから、ちょっとした水流があればOKということになる。以前は、川の水を使うには大変な手続きが必要であったが、現在では規制緩和の流れを受けてずいぶん簡略化されているそうである(条例等での縛りがある場合があるが)。だから、個人でも発電所のオーナー(!)になれる可能性は高い。
ところで、自給自足という言葉に魅力を感じてしまうのは私だけであろうか。完全な自給自足は難しくても、技術の発達で可能性が高くなってきていると思う。つまり、電気の確保ができるようになってきているということ。これは、明かりや動力というより、通信手段を確保できるということである。自給自足をするために、社会から隔絶されるということがない、とも言い換えられる。現代版、ロビンソンクルソーができるかもしれない。
神鋼電機では、用途として、山小屋、牧場、農作業場、養魚場などの常用電源。無線中継基地用電源。獣害防止柵用電源。キャンプ場などの補助電源。工事現場用移動電源。といったものを想定しての発売であったのであるが、実際は、なんと半数近くが工場での利用であるという。つまり、工場の排水を利用しての発電である。
考えてみれば、多くの工場では水を多量に使う。そして、使い終わった水は捨てられる。が、その水はまだエネルギーを持っているのである。それをこの発電装置で回収できるのである。だから、人里離れたところにだけに水のエネルギーがある、というわけではなかったのである。まあ、工場全体からみれば微々たるものかもしれないが、小まめにエネルギーを拾っていくことも大切である。
もちろん、先に述べた風力発電装置や太陽光発電装置との組み合わせもOKである。こうすれば、効率もよくなるし、環境対策の宣伝効果(見た目ということ)も大きい。
これって、発展途上国での電気確保にうってつけじゃないかと思ったのだが、じつはこの軽量という特長がかえってあだになるという。つまり盗難である。簡単に設置(というか置くだけでよい)できるから、軽量さと相まって簡単に持っていかれてしまうことになりかねない。ウム、現実とはむずかしいものである。
装置本体の価格は500wで100万円、1kwで150万円。まだまだ高い(?)。でも長い目で見れば、将来性大いにあり、だと思う。
(ライター/守屋 裕司)
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◇◆DATA◇◆
神鋼電機株式会社ホームページ
http://www.shinko-elec.co.jp
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