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うっとりと、天下取ったり。400種類のバラの園
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季節柄、街路樹や民家の庭先には緑や色とりどりの花が咲誇り、道行く人の目を楽しませてくれます。ああ、なんてすばらしい季節。と、ひとりごちたところで、友人は言いました。
「そういえばバラのカフェ、いつ行くの」
そうだった、と膝を打つ私。何せ、基本的に夜行性の生き物である同業者の友人と私は、およそ爽やかな午後とかお花畑が似合いません。そこで「柄じゃないことをしよう部」という部活動を始めたのが半年前。遊園地のメリーゴーランドに乗ったのを最後に活動は休止していたのでした。
「バラの園でハーブティーを飲むなんて、かなり柄じゃないよねー」とはしゃぎながら、向かったのはJR中央線の国分寺駅。南口から徒歩10分。住宅街の坂をのぼると見えてきました『ローズカフェ』。
お店に入ると、ご主人がにこやかに迎えてくれます。ちょっと遅めのランチを頂くことに。大きなガラス窓から陽の光りが燦々と降り注ぐ店内で頂くのもいいのですが、せっかく天気がいいのだからと外のテラスに出てみました。
このローズカフェは住宅街の高台にあるので、天気のいい日には多摩丘陵から丹沢山系を一望でき、雲がなければ富士山だって拝めます(この日は曇が出ており、その絶景は見られませんでした。残念)。
5月の盛りを過ぎ、大雨でだいぶ散ったとはいえ、テラスからの斜面にある庭へ出ると、そこはもうバラ、バラ、バラ。イングリシュローズ をはじめ、オールドローズ、ツルバラ、ハイブリッドティー、フロリバンダ、スタンダード、アンティーク、ミニバラ、修景バラなど400種類を上回るバラの花がところ狭しと植えられ、これもまた数百種類というハーブやお花も足元で揺れています。
赤、黄色、白、ピンクに薄紫の色とりどりのバラは、一重や八重のものなど形も咲き方も様々で、一つひとつに見入ることしばし。これだけたくさんの種類が揃っているのは、美しいバラを一年中咲かせたいというご主人の思いから。一般的にバラのシーズンといえば春と秋ですが、ここはどの季節にきても美しいバラが楽しめます。
さてランチです。このお店のメニューはその種類の豊富さはもちろん、美味しさにも定評があり、どれにするかかなり悩みます。注文してからテーブルにつくシステムなので、お店のホームページで調べてから行くといいかもしれません。ドリンクはアルコールを含め約40種類、ケーキやイートメニューも10種類ほどあり、ランチにいたっては季節限定のものを含めて40種類以上もあります。
すでにランチの時間は過ぎていたのですが、「ランチセットでもいいですよ」という主人のご好意に甘え、そのなかから私たちが選んだのは「ロイヤルイングリッシュセット」。グラタンとハッシュドビーフのココット2つにミネストローネ、サラダと天然酵母のパンが三種類。それにデザートとハーブティーがついています。
どれも美味しいとは聞いていたのですが、特筆すべきは天然酵母のパン。ローズカフェ経験者が口を揃えて絶賛するこのパンは、ブルーベリー、クランベリー、レーズンシナモンの3種類。ほどよい酸味とほのかな香りが口のなかに広がります。
バラをはじめとする様々な花と緑。そして心地よい風に吹かれながら美味しいランチとハーブティーに舌鼓を打ち、ひょいと目をやればそこには高台からの絶景。
「天下とった気分ともいえるね」
「私たちの約束の地はここだったといっても過言じゃないね」
「お金を払うのは自分なんだけどね」
テラスにはワンちゃんと一緒にティータイムを楽しむ人々も集っています。お客さんは女性が多いのだそうですが、奥様に連れられた殿方などの姿もちらほら。みんな一様にうっとりとため息をついていました。
休日の午後、バラを愛でつつ舌鼓。気分はすっかり天下取りということで、この日は夕方までベルサイユのバラごっこをしておりました。この次の盛りは秋だそうですよ。
(フリーライター/中元 彩紀子)
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◇◆DATA◇◆
『イングリッシュガーデン ローズカフェ』
住所/東京都国分寺市南町2-3-23
TEL/042-304-2887
営業時間/11:00〜18:00(ラストオーダー17:30)
定休日/木曜日
HP/http://members.jcom.home.ne.jp/rosecafe/
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