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【鳥のさえずり通信】 方言もある多様なウグイスの鳴き声
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山々は新緑におおわれ、さわやかな季節になりました。そろそろ夏鳥も出そろって、鳥のさえずりを楽しむには、最もよい季節の到来です。
それに、今日から16日までは愛鳥週間。「air BE-PAL」1周年記念として、その間、毎日、鳥のさえずり通信をお楽しみください(明日からはおまけ情報としての配信になります)。
さて、さえずりを楽しむのに、名前を知っていることは必須条件ではないけれど、楽しみの幅が広がることはたしかなのではないでしょうか。
たとえば、富士山3合目あたりの針葉樹の森。うっそうとして見通しが悪く、鳥の姿などなかなか見ることができません。それでも、鳥たちの声は、降るようにいっぱいです。
さえずりばかりでなく、短い地鳴きまでも覚えておけば、耳だけで、その森に暮らす鳥を把握できますし、イメージも豊かになるはずです。
まずは、だれもがよくご存じのウグイスから。ウグイスくらいわかっているよ、という方も、鳴いているウグイスの姿勢と鳴き方に注意してみてください。空に向かって大きな声で鳴くときと、早口で鳴くときがありますが、これは、周りのオスに対するときと、配偶者のメスに対するときでは、鳴き方を変えているためのようです。
ほかにも、未婚のオスと既婚のオスでは、さえずりは違ってくるようです。あと、地方によって、方言のようなさえずりがあり、むかしの人間は、それを「ホ〜ホケキョ(法華経)」とか「ヒ〜ツキホシ(日月星)」と聞きなししたりして楽しんだようです。
ウグイスの谷渡りとよばれる、ケキョケキョという鳴き方は、警戒したときの鳴き声です。春のサシバの渡りを観察しているとき、わたしの友人は、この鳴き声がしたら空を見上げるようにしていました。人間の目より、ウグイスの目のほうがずっと確かなので、タカを警戒するウグイスの声は、よい合図になるのです。
いろいろな鳴き方の意味までも理解できるようになれば、別の楽しい世界が待っているかもしれません。
(写真家/和田剛一)
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