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世界遺産、スオメンリンナ要塞島の清澄な冬


●今日からいよいよ「愛・地球博」が開催されます。一足先にプレス用の視察会で会場を見てきた人たちの感想はさまざまですが、百聞は一見にしかず。この機会に名古屋に行ってみるのもいいかもしれません。

●新潟中越地震復興支援として、16mm映画『掘るまいか〜手掘り中山隧道の記録』が4月10日(日)、東京の三鷹市公会堂にて上映されます。これは山古志村で16年の歳月をかけて作られた約900mの手掘りトンネルのドキュメンタリーです。午後12時30分〜、午後2時30分〜の2回行われる上映会(当日券1000円)のペア招待券を、エアビーパルの読者50名にプレゼントします。締め切りは3月27日(日)24時です。応募多数の際は抽選になります。なお、当日、会場に募金箱が置かれるので、復興支援カンパお願いいたします。
 観光客のグンと減る冬。北欧の大都会、ヘルシンキの空気も目の覚めるような清らかさです。夏は爽やかで旅装も軽くてよいのですが、北欧の冬には静寂の美に喜びがあったりもします。

 1991年に要塞が世界遺産に登録された、スオメンリンナ島へはヘルシンキの港からフェリーに乗り、15分で到着。朝の満員の船の中で、軍の音楽隊と一緒になりました。私を含めた数人は観光客のようですが、その他の人々は働いているか住んでいるかのどちらかなのでしょう。

 18世紀のスウェーデン統治下に建造された要塞は、城壁の全長8km。大砲が発達した時代、容易に標的にならないように城塞はそれまでのものと違って低く、地肌を縫うように建設されました。ロシアに吸収されていた110年の間には1万3千人の兵が駐屯したこともあったそうです。1917年のフィンランドの独立後、現在は海軍学校と造船所が現役です。訓練用なのでしょうか、港に軍艦が接岸したところです。

 8島からなるスオメンリンナ(Suomenlinna、Suomiとは、フィンランド語でフィンランドを意味します)には、約900人350世帯が住み、その多くは昔の兵舎や城壁を改造して住んでいます。この親子は4世代に渡って島に住んでいるそうです。フィンランドといえば、ムーミン。このコ、ちょっとムーミン似じゃありません?

 冬の日の短さと寒さの中では時間勝負の名所巡りですが、建物をじっくり観察しているうちに、とんでもなく時間が過ぎてしまいました。最終的に渡るはずだったメインの島には行けず。それでも、冬の美しさを独り占めした満足感で一杯になりました。午後2時のフェリーで帰途につくべく、まっさらの雪の道を歩いて港に向かいます。対岸にヘルシンキの街が陽光を浴びています。戻ったら、サウナに行ってあったまろうっと。

(ロンドン在住フォトグラファー/山内ミキ)



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