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"ノアの方舟"の種バージョン!?


●"親子の日"って知っていますか? 今年は7月24日。この日に、写真家ブルース・オズボーンさんが、「親子の日スーパーフォトセッション」を開催します。100組の親子を撮影するという大イベントで、30組を一般公募します。我こそはという自然派親子はまず以下へアクセス。
 百年の孤独、千年の孤独。種のことを考えると不思議です。長い間、石や砂と変わらない姿で眠っていても、殻の中の生命は発動する可能性を秘めている。一定の条件さえクリアすれば……。

 イギリスの王立植物園、キューガーデンを母体とするミレニアムシードバンクプロジェクト(MSBP)。昨今の急激な環境の温暖化、砂漠化にともなう植物の存続に危機感を抱き、地球に現存する植物の種を可能な限り蒐集し、長期保存することを目的に設立されました。状態が良ければ種は数百年生き残るという、その伝説を、改めて科学の眼で証明し、実証するのが仕事です。

 世界中から収集されている種は、原産地の気候や生育条件を考慮され、長期保管後も十二分に潜在能力を引き出せるよう、慎重に貯蔵されます。全てがガラス越しに一般公開されており、種が眠りにつくまでの過程が観察できます。
 入り口には世界の珍しい種を展示したガラスケースがあります。このままで宇宙船に乗せていけそうな青白い光の中に、シービーンズデビルズクロウなどなど……エイリアンの卵? 幼虫? みたいな不気味な形のもの、このままオハジキとして使えそうなものも。

 しかし、訪問した当日は日曜日でした。研究室を覗き見させてもらっている立場なので週末は当然、ガラガラです。白衣の研究員の方々、いらっしゃいませんでした。残念。 折角ですから、週末は避けて訪ねたいものです。

 これまでに、英国の植生種の96%を保管完了。世界的には全体で42万2千種と見積もられているうちの、2.5%の貯蔵を達成しました。今後の目標は2010年までに全体の10%をカバーすることだそうです。今は地球の3分の1を覆う不毛地帯からの種の採取に着手し、これらの種を、状態の良くなった原産地の自然に再導入することも行っています。

 ガーデニングでもてはやされる英国の「庭師」イメージですが、こういう分野に着手できる姿勢に大人を感じます。大地の表面だけでなく、みなもとにも眼を向ける、壮大なプロジェクト。植物のノアの方舟です。
 現在、名古屋の愛・地球博のイギリス館にも、彼らMSBPが参加しています。これからいらっしゃる予定の方、のぞいてみてはいかがでしょうか。

(ロンドン在住フォトグラファー/山内ミキ)



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