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天ぷら油を自宅で給油。天ぷらカー登場!


●身近なところからエコ生活しませんか? 「もったいない事典」(赤星たみこ・著/小社刊/税込1260円)の50音順エコ川柳を参考にして、環境にやさしい生活を送りましょう。
 天ぷら油で車が走るっていう話を聞いたことのある人、いませんか? 古くなった天ぷら油(廃食油)を燃料にディーゼル車を走らせるというエコな試みですが、台所から出た天ぷら油を給油できるなんて楽しそう! 前々から気になっていました。
 そこでちょっと調べてみると、一般的に知られているのは、この天ぷら油を一度工場で化学処理・精製して作ったBDF(Bio Diesel Fuel)という燃料。それを所定の場所で給油をするそうです。もちろん、これも画期的で素晴らしいことなんですが、「そっか。自宅ではできないのか……」と、ちょっぴりトーンダウン。結局、そのままになっていました。

 ところが先日、SVO(Straight Vegetable Oil)なるものがあるという情報を入手。これなら、車をSVO対応にすれば、天ぷら油をそのまま使って自宅で給油ができるというではありませんか! そんなわけで、前置きが長くなりましたが、SVOカーに乗っている「BeGood Cafe」のシキタ純さんに会ってきました。

 待ち合わせ場所に、ベンツのW123ワゴンに乗ってやってきたシキタさん。見た感じ普通の、いやむしろ味のあるクラシックカーです。早速SVOについて聞いてみると、「天ぷら油は植物由来の燃料ですが、軽油と違って粘性が高いんです。なので、これをあたためてサラサラにする装置を車につけます。それがSVOカーです」とのこと。たったそれだけで、あとは油カスを漉して給油すればOK。燃費も普通のディーゼル車となんら変わりはないし、BDFのように製造過程で洗浄水を出すこともありません。

 でも、車の加工費が高いのでは……と思ったのですが、シキタさんの場合、加工費は15万円。廃食油さえあれば燃料費はタダなわけですから、これは安いでしょう。それに、どんな山奥でもガソリンスタンドを心配しなくていいというのもいいですね。「いざとなったら、サラダ油やオリーブオイルでもいいですよ」とシキタさん。旅先で立ち寄った天ぷら屋さんで給油させてもらう、というお願いもアリかもしれません。

 このSVO対応車に乗っている人は、日本ではまだ十数人程度。シキタさんらの仲間は、「目詰まりおこしちゃったんだよね〜」「遠心分離器で漉すといいんじゃない?」など、試行錯誤を楽しみながら乗っているそうです。SVO対応可能な車種や車の加工、ディーゼル車規制等の問題もあるので、興味がある人は情報交換からはじめるがベスト(シキタさんらのブログが、近々立ち上がるそうです)。ともに目詰まりをおこす覚悟で(!?)、SVOライフにチャレンジしてみましょう。

(ライター/徳留 佳乃)


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