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リタイアカップルのナチュラルで幸福な暮し
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さて、第1弾でお伝えしたギリシャのケファロニア島。ここに、あるナチュラル・カップルが住んでいる。
ある日、灼熱の太陽の下てくてくと、1kmの海への道を歩き出した私の横に1台の車が止まった。白髪のレディーの乗ってく? という申し出に飛びつく。浜の近くまで来て、なぜか離れた木陰に車を止める2人。
「この木の下に止めるのにはね、理由があるのよ」と彼女。木の枝に伸ばした手には 薄緑色で、ぶつぶつの大仏頭のような実が。小指の先くらいのサイズかな? 早速ぱくり。あ、あ、あま〜い! どうやら、マルベリー(桑の実)らしいのだが、こんなに甘い実は初めてというほど。落ちている実を夢中で拾う。いいこと教えてもらっちゃったー。
ザキスとセオドラは、70歳代のギリシャ人カップル。リタイアして、夫のザキスの故郷であるこの島に戻って来た。「リタイアしてからが一番楽しい」と心から嬉しそうな妻のセオドラ。そんな彼らの家に夕ご飯に招かれると、自家菜園からの野菜がたっぷり。このブドウの葉で巻いたご飯とミンチ肉の「ドルマデス」の葉っぱもそう。オリーブオイルはもちろん、ワインも白、赤ともに自家製。
さらにさらに……これ、何でしょう? 葉を使った後のハーブ、タイムの枝をきれいにした、お手製の爪楊枝なのだ。いつもバッグに入れて持ち歩いているというセオドラ。 香りもよく丈夫!
「お金があればその分、モノを沢山消費して、沢山無駄も出る。儲けるお金は、少なければ少ないほどいい」というザキス。そこから物を大切にする姿勢も育ってくるね。頭で分かっていても、なかなか実行できないものだが、彼らの爪楊枝を見て、微笑みがこぼれる。自然に、自然な暮らしを送っているのだなあ。
(ロンドン在住フォトグラファー/山内 ミキ)
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