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「すり鉢とピーナツバター」で昭和のくらし再発見


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 東京大田区にある「昭和のくらし博物館」は、ご存じの方も多いと思います。見た目は「ちょっと昔の普通の家」。それもそのはず、1999年のオープン直前まで人が住んでいたのですから。
 いつも子どもの走り回る音や、笑い声が聞こえ、みそ汁やサンマの焼ける匂いまで漂ってきそうな生活感があって、とてもリラックスできるのです。私が初めてここを訪れたとき、玄関をガラガラ、チリンチリンと開けたとたん、思わず「ただいま〜」と言いそうになったものです。

 この家は昭和26年に建てられました。スタートしたばかりの住宅金融公庫の融資を受けて建てたものだそうで、まさに当時の典型的な庶民の家です。家財も一式、そのまま残されていて、団塊世代にとっては隅々までが懐かしく、子ども時代にタイムスリップしてしまいそうなたたずまい。

 ところがここは大人だけでなく、現代の小学生にも人気のスポットなのです。体験学習で訪れた都内の小学生たちが一様に「なんだか落ち着く」「こんなおうちに住んでみたい」と言うそうです。そして後日、自分で遊びにきて、おやつを食べたり、解説員のお姉さんとおしゃべりしたり、井戸端で洗濯したり、数時間、友達のお家で遊ぶように満喫し、「また来ていい?」と帰っていくのだとか。

 ここは単に建物を保存するのではなく、昭和のくらしそのものを体験し、伝えていくための場所なのです。
 といっても「技術の伝承」というほどのものでもなく、ちょっと昔のお母さん達が日常的にやっていたこと、世代によっては今でもやっている人もあるかもしれないということばかりです。たとえば洗濯板で雑巾や靴下を洗うとか、ごはんが余ったら、ざるで干しておやつにするとか、庭先でとれた野菜や果物を縁側で干すとかいった日々の営みのことです。それでも今の若いお母さん世代にはすでに未体験のことがら。その子どもたちには当然、伝わっていません。でも、そのまま忘れてしまってはもったいない、今でも役に立つ、楽しいこともたくさんあります。

 たとえば、今日はすり鉢とすりこぎを使ってピーナツバターを作ってみました。スーパーで売っている瓶入りのピーナツバターしか知らない子たちは、ふつうのピーナツから、こんな簡単な道具で、あのとろりとしたピーナツバターができるの? と興味津々。日だまりの縁側に面した畳の部屋で、子どもたちといっしょにやってみました。ほんとに簡単にできるのでみなさんもやってみて下さい。ここをクリックして。

 ところで、この「昭和のくらし博物館」は東京の大田区南久が原というところにありますが、近くには日本初の南極越冬隊長として有名な、西堀榮三郎さんも住んでいました。今年は南極観測船「宗谷」が出航してちょうど50年。来月12月2日にはその西堀榮三郎さんのご子息西堀峯夫さんが、お父さんを語るトークショーが行われます。お茶とお菓子がついて500円。
 近所のお家にお話をしに行くようなつもりで、行ってみませんか。

(ライター/小杉 たま)


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◇◆DATA◇◆
「昭和のくらし博物館」
HP/http://www.digitalium.co.jp/showa/
住所/東京都大田区南久が原2-26-19
TEL/03-3750-1808
アクセス/東急池上線「久が原」駅または東急多摩川線「下丸子」駅下車徒歩8分
開館/10:00〜17:00
入館料/大人500円 小中高生300円
休館/月曜日
※本日(11月9日)は臨時休館
※ピーナツバター作り(実費300円)と12月2日のトークショーは要予約
※ふだんの入館は予約不要。お茶の間でお茶と懐かしいおやつもいただけます

◆お詫びと訂正◆
昨日配信いたしました
【第1281号】 Bicycle Film Festivalで、もうひとつの自転車カルチャーに出会う!!
につきましては、筆者は「ライター/青山宗一郎氏」でした。また、フェスティバル開催期間は11/9〜12(映画の上映日は11/11、12の二日間)となります。
不備がございまして大変申し訳ございませんでした。以後このようなことのないよう、厳重に注意してまいります。



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