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観察の難しい海鳥がわかる。箕輪義隆さんの原画展
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先日、都内某書店で鳥類のイラスト原画展を見て、「やっぱりホンモノを自分の目で見るのはいいなあ」と素直に感動した。柔らかく繊細な羽の模様や重なり具合までが、微妙な色あいの中にきちんと表現されている。印刷になった途端に、なぜそういうところが見えなくなるのか不思議になった。これが原画の力というものなのだろう。
作者は、箕輪義隆さん。『BE-PAL』06年7月号「ネイチャー駆け込み寺」でも、岩場の鳥の生態図を披露してくれたイラストレーターだ。箕輪さんといえば、『海鳥識別ハンドブック』(文一総合出版)での丁寧な仕事ぶりが印象に残る。というのも、海上でオオミズナギドリなどの観察をした経験のある人ならすぐに了解していただけるだろうが、野鳥の中で海鳥ほど表現が難しい鳥はいないからだ。双眼鏡で見る海鳥は、まずたいていは距離が遠いし、海面がきらきら反射しているために逆光を覚悟しなければならない。
「だから海鳥の絵では、模様などが大雑把になりやすいんです。でも識別を目的とした図鑑では、そこをおろそかにはできません。ということで、私は千葉県立中央博物館をはじめとして、たくさんの博物館で海鳥の標本を見せていただき、それが大きな助けになりました。たとえばオーストンウミツバメとアナドリでは、飛んでいるときは背部に同じような淡色の淡褐色のV字模様が見えます。でもオーストンウミツバメでは雨覆いの根元だけが淡褐色なのに対して、アナドリでは雨覆い全体が淡褐色なんです」(箕輪さん)
これからの時期、台風などで海鳥の死骸が打ち上げられることも多い。正確な情報に基づいたイラスト図鑑はきっと有効なはずだ。
おっと、大事な話を忘れていた。箕輪さんの原画展「うみどり」は6月5日(火)から場所を移して、東京都渋谷区にある日本野鳥の会バードプラザで開かれる。今回は会場の関係で出品は13点に絞られるが、これを機に原画の美しさにぜひ触れてみていただきたい。ついでにバードプラザで野鳥の情報を仕入れたり、各種の双眼鏡を実際に手で触ってみるのもいいかもしれない。
最後にあなたの海鳥もの知り度をチェックしてみよう。『海鳥識別ハンドブック』の表紙には、全部で12種15羽の海鳥が描かれている。すべて当てることができるだろうか? 答えは、本稿のどこかにあります。
(ネイチャーライター/三宅直人)
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◇◆原画展「うみどり」◇◆
日時:6/5(火)〜6/23(土) 11〜17時
会場:〒151-0061 東京都渋谷区初台 1-47-1 小田急西新宿ビル1F バードプラザ内
TEL:03-5358-3584
HP:http://www.wbsj.org/shop/birdplaza/event.html
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