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ダンディだけど恐ろしい、ドイツのジャガイモの大敵


●和田かおるさんのブログ「MOMOの台所 ドイツの食生活だより」も好評です。ライオンのぬいぐるみMOMOと共にドイツでの食生活を紹介しています。MOMOのジャガイモ使いきり大作戦の模様はこちら。
 ジャガイモ。ドイツの食卓には欠かせない食材です。ドイツ語ではKartoffel(カルトッフェル)と一般的には言いますが、Erdapfel(エルドアッペル)とも言います。「大地のリンゴ」という意味です。

 そうです。ジャガイモには大地が似合います。ジャガイモは大地で育つものなんです。最近、日本では、ベランダでジャガイモを栽培する人がたくさんいるという話を聞きました。ドイツにも庭のない住宅に住んでいる人たちは大勢おりますが、ベランダでジャガイモ栽培? 考えられません。
 ちょっと郊外に車を走らせただけで、ドイツでは広大なジャガイモ畑に出会うことができます。そして、今のこの時期はちょうど白い花をつけています。農家の人には内緒で、ちょっと畑の中に入ってみました。ジャガイモの様子はどうでしょう? 畑の一番端の細い茎を引き抜いてみたところ、小さなジャガイモが出てきました。大きく育てよ〜と声をかけてからまたちゃんと埋めておきましたからご安心を!

 「Kartoffelkaeferを探そう」とドイツ人の夫がいいました。
 「何、それ?」
 「これだよ……」と教えてくれたのは、黒い縞模様のある1cmぐらいの甲虫
 これが、カルトッフェルケーファー、ジャガイモ甲虫。なかなか縞模様がおしゃれな可愛い虫ではありませんか。でも、ジャガイモの葉を食べる害虫です。1922年にはフランス、ボルドー周辺のジャガイモ畑250平方キロメートルを食べつくし、全滅させたという記録が残っています。英語名はColorado Potato Beetle、日本名はコロラドハムシと言いますが、厳しい検疫検査のおかげでしょう、今のところ日本にはいないそうです。

 さて、広い大地でカルトッフェルケーファーに食べられずに育ち、無事に収穫されたジャガイモは市場に並びます。種類は色々とあるのですが、大きく分けて2種類。茹でジャガイモやフレンチフライにするホクホク系とマッシュポテトにするねっとり系の2種類。この2種類にだけ気をつけて買えば、まずは失敗なしのジャガイモ料理が出来上がります。

 そして、ドイツ人、ジャガイモを買うときは最低でも2キロは買います。10キロ入りかと思われる大袋入りもあります。ドイツの家には庭やベランダがなくても、地下室はある家が多いので、まとめ買いをしても、地下室に保存しておけば大丈夫なんですよ。

(ドイツ在住ライター/和田 かおる)



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