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新潟県中越沖地震救援に役立てたい『テントプロジェクト』
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2007年7月16日。新潟県中越沖を震源とする強い地震が、新潟県と長野県北部を襲った。新潟県柏崎市周辺や長野県飯綱町では震度6強を記録し、広い範囲でライフラインが断たれ、倒壊した家屋が少なくないことをニュースが伝えていた。
18日夜。車に荷物を積み込み、柏崎市に実家があるライターのHさんとともに現地へ向かった。そしてHさんの案内で、被災した彼の親戚や友人宅を見舞い、ミネラルウォーターや当面の生活用品を届けてまわった。
今回の地震では新潟県や被災した各市町村が、個人による救援物資の辞退を早々と表明していた。背景には3年前の中越地震で全国から大量に届けられた救援物資の仕分け作業や管理に混乱をきたしたからだといわれている。
市中心部の路地を歩くと、倒壊した家屋や倒れたブロック塀が目立ち、被害の大きさを物語っていた。水道が断たれた地域では、自衛隊や各市町村が派遣した給水車による飲料水の提供が行われ、被災した市民をサポートしていた。
避難所となっている柏崎市内の各体育館をのぞくと、近年、頻発する災害で目にする機会が多くなってしまった避難所の光景がここでも繰り広げられていた。避難所での生活が1、2日で終わるのであれば仕方ないこととして我慢できるかもしれないが、ただでさえ神経が疲労している被災者にとって、プライバシーのない暮らしは想像以上に辛いもの。
ある避難所ではトイレの個室が着替えの唯一の場所で、脱いだ衣服の置き場に苦労しながらこれまで汗を拭ったりしてきたという。また女の子だけでなく、男の子でも人前で着替えることに抵抗があり、体育館で着替えをさせる場合は、母親たちが毛布等で周囲を覆い、着替えのたびに目隠しをつくっているのだという。
このような状況を改善するため、『元気村ネットワーク』が呼びかけ団体となってキャンプ用のテントを提供する「テントプロジェクト」が動き始めている。これは3年前の中越地震に続く支援活動で、第一弾としてコールマンジャパン株式会社から提供された6人用ドームテントを着替えと授乳用として各避難所内へ設営。今後は全国のアウトドアファンから自宅で眠っているテントを提供してもらい、被災者へ手渡していく活動に取り組む。
同じく新潟県三条市に本社のある『株式会社スノーピーク』も、柏崎市総合福祉センター駐車場にベースキャンプとなるテントを立て、避難生活を余儀なくされている被災者の支援活動を開始。全国のユーザーから提供されたテントやシュラフ、マットなどの“救援物資”を車や避難所で寝泊まりを続ける方たちに届けはじめている。
これら民間の動きに続き、柏崎市の災害対策本部も、キャンプ用テントがプライバシー保護対策に有効だと判断し、30張のテントをスノーピークに発注。テントがキャンプ等のレクリエーションだけのものではなく、災害後の住民サポートに役立つと行政が認めたのだ。
こうしたテントはプライバシー保護対策だけでなく、身体を伸ばして眠ることができることから「急性肺動脈血栓塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)」になりにくいという利点もあり、被害を受けた自宅から運び出した物の一時保管場所としても有効だ。このほかにもペットと一緒に避難活動を過ごせるなど、体育館での生活と比べて気持ちに余裕が生まれることが認められている。設営したばかりのテントに入り込んで、子どもたちがキャッキャ笑い転げていたのが印象的だった。
この記事を書いている22日現在、新潟県内の4市町村ではいまだ73カ所の避難所に2000名を越える人たちが避難している。避難所ではなく余震におびえながらも自宅で過ごしている方を含めれば、いま相当数のテントが、被災地では求められている。
(文・写真/村山 嘉昭)
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「元気村ネットワーク」
担当/草島進一
TEL/090-4388-3872
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HP/http://www.gassan.jp/genkimura/
「株式会社スノーピーク」
送付先/〒955-8616 新潟県三条市三貫地958
株式会社スノーピーク 災害援助物資受付係
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HP/http://www.snowpeak.co.jp/info/chuetsuokieq.html
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