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夏の風物詩、蚊やり豚のユニークな展覧会
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愛らしく夏らしいその姿から、「蚊遣り豚」(蚊取り豚)に憧れたことのある人は私だけではないのでは? そう「蚊遣り豚(かやりぶた)」とは、あの渦巻き型蚊取り線香を入れるための豚型の器の名称です。
しかし豚は豚でも世の中にはいろんな「豚」がいることを面白く、芸術的に見せてくれるのが、今回ご紹介する「第8回アートな蚊遣り豚展」。先月10日〜30日まで名古屋ロフトで開催されていたので、行ってきました。約80点の作品の中から、まずはいくつか私が気に入った作品を見て頂きたいと思います。豚のオブジェらしい作品としては「カーペッとんクリーナ」「ジグソーパズブー」。
ブランド好きな方にお薦めなのは「ルイ・ヴィ豚」。「牛になっちゃったブー」は愛らしく、「水トンの術」は水中の泡までリアルな力作。
豚とは関係なく趣味が高じた作品も多く「赤い彗星のブク」「宇宙戦艦ヤマトン」はその代表作。
豚の中にも仕掛けのある作品も多く、「ブタイダーマンIII」もその1つ。ちなみに私が部屋に置きたいと思ったのは実用できそうな「豚に真珠」でした。ここで全ての作品をご紹介できないのが残念なかぎりです。
さて、この作品の元の姿は素焼きの豚。実はこの形の蚊遣り豚、その多くが日本では土鍋で有名な萬古焼(ばんこやき)製(三重県四日市市・三重郡菰野町)で毎年、十数万個が出荷されているとのこと。
主催者の森千秋さんは、四日市市在住のグラフィック・デザイナーさん。陶芸家の従兄弟の方から蚊遣り豚を「もっと陶芸とは違う形で、デザイン的に面白くできないだろうか?」という相談を受けたのがこの展覧会の発端だそうです。そして「アートを楽しみ、創ることの喜びを体感」を前提として、作品を公募。今回は19歳から72歳まで、一般の方からデザイナーや陶芸家などプロの方までと幅広い層の方が作った作品が並んでいました。
また開催会場では来場者の参加意識を高めるため、各人一票ずつの人気投票を実施しています。「手で作ることが少なくなった今、いろいろ不自由さを感じるがそこが、また面白い。小学生の時の図工を思い出し、楽しんで作って欲しいですね。展示される事により、自分の作品に何票入るか、それも楽しみかな」と森さんが話してくださったのを聞き、私も来年は出展してみたくなりました。
ところで、ちょっと蚊遣り豚の歴史を調べてみたのですが、まず蚊取り線香ができたのは明治23年。この展覧会のスポンサーでもあるKINCHO(大日本除虫菊株式会社)の上山英一郎氏が除虫菊から作ったのが最初で、棒型線香が、渦巻き型になったのが明治28年。
蚊遣り豚出現はそれ以後だと考えられますが、町田忍著「蚊遣り豚の謎」によると、江戸時代には草などに火をつける蚊いぶしの器として豚の焼き物があったと書かれています。そして大正4年の新聞広告に今のものの原型に近い、蚊遣り豚が掲載されていることから、蚊取り線香と共に歴史を歩んできたようです。
今は電池式や液体蚊とりなどが販売されていますが、KINCHOの蚊取り線香の販売数はここ数年減っていないそうです。やはりあの五感で蚊を落とす効果を感じさせてくれる蚊取り線香は、アウトドアでは特に頼りがいを感じるもの。蚊遣り豚に入れれば、どこでも風流な気持ちになること間違い無し。蚊取り線香の香り共に、心も和むはず。是非この夏、豚をお供にしてみてはいかがでしょう?
(新米母さんライター/半谷 美野子)
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◇◆今後の展覧会情報◇◆
「ブーピー工房」
日程:8月16日(木)〜8月30日(木)
時間:12:00〜18:00
場所:東京都八王子市元本郷町1-1-8
HP:http://www.pigpig.co.jp/boopee/about.htm
定休日:日曜
※ワークショップ有り/16日(木),23日(木),30日(木)
詳細:http://www.50s-nw.co.jp/index.html
●第1回〜7回までの人気作品をこちらから閲覧することができます。
●「アートな蚊遣り豚展」に出展したい方は、下記にお問い合わせ下さい。
有限会社 フィフティーズ・ネットワークス
Tel:059-353-6741
Fax:059-353-6576
E-mail:cm@50s-nw.co.jp
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