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メダカの学校、作ってみました
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かつてはどこにでも普通に見られたメダカも、今では環境省のレッドリストに絶滅危惧種としてリストしてしまうほど減少していることはよく知られるところです。私が住む千葉県でも良好な生息地は少なく、ましてや自転車で気軽に行けるような身近な場所となると、私が知る限りでは一ヶ所しかありません。メダカがここまで減少してしまった原因は、水田の乾田化や圃場整備、都市化による生息地の消失にあると考えられています。
そのメダカをあらゆる角度から撮影してみたいと思い、今年の春に友人が所有する休耕田の片隅に池を掘らせてもらいました。自然の雰囲気を出すために、素掘りの池に近くの川で捕ってきたメダカを放しただけの、いわゆるビオトープに近いものです。休耕田となっていたこともあって、水中ではすぐにシャジクモなどが生え始め、3ヶ月もたたないうちに、いい雰囲気に仕上がってきました。
ところでこの池に放したメダカはというと、水温が上昇し始めた5月には、お腹に卵をつけて泳ぐ姿が観察できるようになりました。さらに池の中にはあっという間にたくさんの稚魚が泳ぐようになったのです。できるだけ自然に近い状態で撮影するため、この池のメダカに餌を与えることはありません。またゲンゴロウやミズカマキリ、タイコウチなど自らやってくる生物については、取り出すことなくそのままにしてあります。
池を掘ってからあまり時間が経過していないこともあり、ヤゴなどのメダカの天敵となる生物が少ないといったことはありますが、それでも次の世代のメダカたちが育つのに、さほど時間はかかりません。
メダカは本来とてもたくましい魚です。小さな体を利用して、水田や湿地帯のように水深が数センチしかない場所に、積極的に入り込みます。このような場所は体の大きな魚はなかなか入り込むことができません。また夏の日差しの下では、すぐに水温が上昇するため、メダカ以外の魚たちにとっては苛酷な環境です。しかし繁殖力の旺盛なメダカは、天敵が少ない過酷な環境を利用することで、短期間に数を増やすことができるのです。
さて、撮影池のメダカは今後どうなるのか気になります。自然環境に近いとは言っても、やっぱり人工の小さな池ですから、際限なく増えることはできません。きっと池の大きさに適した数に落ち着くのでしょうが、しばらくは手を加えずに様子をみていきたいと思います。
(カメラマン/松沢 陽士)
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