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ちょっとドキドキ、屋久島の海中混浴温泉
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干潮の前後2時間しか入れない温泉と聞いて、ワクワクしていましたが、本当にそこは海でびっくりしました。
平内海中温泉は、屋久島(鹿児島県)の屋久町平内区にあります。記述として残っているだけでも、約400年の歴史がある古い温泉です。また病院ができる前は、多くの人々が湯治場として利用してきた名湯で、今でも地元の方々の生活と密着したお湯として愛されています。
今回、平内海中温泉について教えて頂いたのは、「平内海中温泉同好会」の事務局次長の井上和成さん(63)、松本久雄さん(62)、湯守(管理人)の安藤修二さん(57)。温泉に毎日入っているというお三方の肌はさすがにツルツル。あせもができても、温泉に浸かればすぐに治るそうです。効能だけでなく、お湯の清潔さも、この温泉の自慢の一つで、湯船は波が毎日洗い、温泉の熱で殺菌していると聞いて思わず納得。
井上さんは干潮の時間に合わせた生活リズムで、朝の干潮の前に一汗かき、夕方の干潮にあわせて仕事を終わらせるそうです。この日は午後6時。潮が満ちてくる直前の、海水が入ってちょうどいい湯加減の時に、皆さんとお風呂をご一緒させて頂きました。
この温泉、本当に自然の地形を生かしているので、脱衣所も壁もありません。地元の方も観光客も老若男女が、一緒になってお風呂に入ります。
そこでこの温泉の入り方のポイントが2つ。
1.まずお湯に入る前に地元の方に声をかけること。
2.女性は裸を気にせず、かつ身体を洗える格好をすること。
地元の方に挨拶すれば、かけ湯の場所などを教えて下さり、洗面器も貸して頂けます。この温泉はこの地区の方々の所有物なので、一緒に快適に温泉を楽しむためには、お風呂のマナーを教えて頂くのが一番。地元の方のお話が伺えるのもこの温泉の魅力の一つです。実はIターン組の井上さん達も、ここで人間関係を築いていったそうです。
そして女性には勇気のいる混浴。身体をきちんと洗えないために水着着用は禁止ですが、タオルを巻いて入るのは可。ただタオルを押さえながら、身体を洗うのは大変なので、地元の方のようにパレオやワンピースを着て入るのがお勧めです。私は井上さんの奥様に手作りの浴衣をお借りして安心して入ることができました。
さて岩場で服を脱ぎ、地元の方に教えて頂きながら、まずは手前の源泉でかけ湯をしてから、いざ入浴。目の前に広がる海。そして硫黄と潮の香り。温泉に嬉しそうに潜る子どもを見ていると、海遊びに来た気になってくるほど。
湯船は主に4つありますが、特に先端のお湯は、潮の満ち引きを感じることができ最高でした。湯船の岩には昔の人が掘ったノミの削り跡も残っていて感慨深かったです。
段々と潮が満ちるにつれ、波をかぶるお湯も出てきました。この時間帯はあがり湯が海水に浸からないうちに、あがるのがポイントだそうです。
男性陣は堂々としている方も多く、最初はとても緊張しましたが、そのうち、その開放された空間に慣れてしまうもの。夕日に染まる温泉に、皆が集う光景がとても自然に見えるようになり、朝の海や満天の星を見上げにまた来たいなと思いました。
こんな素敵な温泉、沢山の方に入って頂きたいのですが、忘れてはいけないことは、先にも書きましたが、お風呂のマナーです。「かけ湯」を知らない人も多く、登山客がそのままお湯に入った際には、油が浮くなんてことも。入り口の看板をよく読み、毎日、管理人さんや地元の人が整備なさっていることも考えて、志も忘れずに。あと写真を撮りたい人も必ず声をかけましょう。
この贅沢なお風呂。自然の素晴らしさだけでなく、人の温かさも感じられて、身も心もあったまりますよ。
(新米母さんライター/半谷 美野子)
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◇◆平内温泉情報◇◆
平内海中温泉(干潮表も載っています)
平内海中温泉同好会
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