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廃食油で森のオーナーになる方法
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カキフライがおいしい季節になりました。といっても今日のテーマは「料理」ではありません。古くなった「食用油」をどう処理するか、という話をしようと思います。
ちなみにわが家では、使い終わった食用油は牛乳のパックに新聞紙といっしょに詰めて、生ゴミとして捨てていました。
「でも、それって罪悪感がないですか?」と指摘する人がいます。ユーズの染谷ゆみ社長です。「新聞紙に含ませて捨てると、新たなゴミを生み出すことになります。廃油処理剤を使う方法もありますが、廃油処理剤の中には油脂を使用しているものもあります。
古い油を捨てるために新しい油脂系の油を使い、しかもゴミとして燃やすと二酸化炭素が出ます。それって無駄だと思いませんか?」
たしかにその通りなのですが、かといってそのまま排水溝に流すわけにもいきません。
「廃食油をVDFにしませんか。VDFはベジタブル・ディーゼル・フューエルの略で、植物油の軽油代価燃料を意味します。廃食油をVDFとして燃料化する技術をユーズの母体である染谷商店が1993年に開発しました」
ユーズでは、VDFに加工する廃食油を飲食店などから回収する業務を行なっています。100リットルの廃食油から95リットルのVDFができるそうです。しかもVDFを燃やしても大気汚染の原因となる硫黄酸化物はゼロ。黒煙は軽油の半分以下。生ゴミとして燃やしていた廃食油でディーゼル車を動かせるだけでなく、地球に優しいクリーンエネルギーに変換することができます。
染谷商店のVDF会員(会費1万円)になれば、染谷商店にある給油所で1リットル105円(変動する場合もあり)でVDFを給油できます。現在、都内の軽油価格は1リットル約120円。会費はエコロジーのための投資と考えれば、1リットルあたり15円もお得で、しかもエコロジーとエコノミーを両立できる、というわけです。
「まずはユーズに廃食油を送ってください。食用油の種類も量も問いません。揚物を揚げた油を冷まし、油かすなどが入ったままでかまいません。送料は自己負担ですが、10回送っていただけると『東京油田ecoマネー』(1670yuden/1yuden=1円)を発行します。東京油田ecoマネー1枚で、福島県只見にあるユーズの森1坪と交換できます」
東京油田ecoマネーは、商品券と同じように1yuden=1円でVDFを給油できたり(ただし、VDF会員に限る)、エコロジー文房具や雑貨を扱う『マイペンライ』で買い物もできるそうです。廃食油を300回送れば、30坪の土地を入手できると思うと、廃食油を生ゴミとして出すのがもったいなくなってきました。
「もちろん、弊社に送っていただいてもかまいませんが、近年廃食油を回収する自治体が増えてきました。弊社がある墨田区でも7年前に回収をスタートしています。都内では豊島区や台東区、埼玉県では所沢市、千葉県では佐倉市や印西市が廃食油を回収しています」
ユーズが回収している地区もあれば、独自に回収しているところもあるそうです。たとえば、ユーズが都内近郊で回収する場合、一度の費用(燃料代や高速代など)として数万円かかります。廃食油をゴミとして処理するのに1kg40円かかると言われているので、それを配慮しても廃食油を回収してクリーンエネルギーとしてリサイクルするほうがエコだし、経済効率を考えてもお得なのではないでしょうか。
「関東以外でも廃食油をVDFに精製するプラントを活用している自治体があります。我々市民が自治体に働きかけて、廃食油のリサイクル運動を広めていきませんか。台所は小さな小さな油田なんです」
(ライター/中島 茂信)
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◇◆DATA◇◆
『株式会社ユーズ』
住所:東京都墨田区八広3-39-5
電話:03-3613-1615
HP:http://www.tokyoyuden.jp
『マイペンライ』
HP:http://www.glo-cal.co.jp/
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