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大物、ツシマヤマネコに東京でご対面


●動物園ファンのためのウェブサイト「東京ズーネット」。東京都内の動物園や水族館の最新情報がチェックできます。本日のツシマヤマネコの情報もあります。愛らしい動物たちの様子に、時間が経つのも忘れて思わず見入ってしまいますね。
 以前新聞で「天然記念物のツシマヤマネコ、本州に上陸! 東京と横浜で一般公開!」の記事を目にした。
 天然記念物のネコと言えば、沖縄県西表島の「イリオモテヤマネコ」は知っているが、「ツシマヤマネコ」はちと聞き覚えがない。気になり、さっそく一般公開している東京・武蔵野市の井の頭自然文化園を訪ねてみた。
 
 10月下旬、平日の少々眠気をさそう昼下がり。来園者は普段より少なめなものの、園の入口に「ツシマヤマネコ公開!」のポスターがデカく張られて目立ってた。 さて、そのお目当てのネコちゃんはどこかいな? と園内を歩いていくと、大きな「ヤマネコ舎」があり、いよいよご対面〜! と思いきや、檻の中はシーンと静まり返り、見回してもネコのいる気配も無し。ありゃ、今日は空振り? 奥の部屋にでも引っ込んでいるのかな? と諦めかけた時、他の来園者が「あっ、こんなところにいる!」と。覗いてみれば、広い檻の超隅っこで、ツシマヤマネコは丸まって昼寝の真っ最中だった。
 
 想像していたよりも小さく、体長は40〜50cmくらい。灰褐色の体に褐色の斑点が散らばっている。一見、そこら辺でも見かけそうなネコ?! だが、正真正銘「ツシマヤマネコ」だ。
 ヤマネコ舎の横には、ツシマヤマネコの生態や分布などを紹介した大きなパネルも展示されていたので、しばしそれを眺め豆知識。
 
 ふむふむ、ツシマヤマネコは長崎県対馬だけに生息し、国の天然記念物に指定されている貴重な動物。イエネコに比べ、耳が小さめでシッポが長いのと、額の縞が平行に頭の後ろまで続いているのが特徴。
 最近の調査では、野生のツシマヤマネコは80〜110頭しか残っておらず、イリオモテヤマネコ同様、絶滅の危機がとても心配されている。

 そのツシマヤマネコ保護のため、1999年より飼育による繁殖事業を開始。これまで環境省対馬野生生物保護センターと福岡市動物園で飼育していたが、飼育施設が少ないと感染症や災害などで多くの個体が失われる危険もあると。そこで今回、井の頭自然文化園とよこはま動物園ズーラシアに雄雌2頭ずつ移送され、飼育に取り組む事になったというわけだ。
 
 ここ井の頭自然文化園で10月20日から一般公開しているのは5歳の雄一頭のみ。まだ名前は決まっていないのかな? ツシマヤマネコ君。
 かれこれ1時間以上粘ったが、たまに薄目を開けても、まったりと昼寝を続け、やっとついに立ち上がったぞ、決定的瞬間! もほんの数秒。こちらをチラリにらんで足をペロリ、またお昼寝〜。と、訪れた私たちの眼差しに動ずることもなく、ひたすらマイペースを 貫くツシマヤマネコ君。そんなアンタは結構大物かも! 
 これからは暖かく見守っていくよ。今度訪れた時は元気に動く姿も見せておくれ! と、陽が傾く園を後にした。

 なお、東京ズーネットにリンクすると、ツシマヤマネコの詳しい話や写真、ツシマヤマネコの最新の動画なども見られます。

(ライター/松美 里瑛子)


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◇◆参考◇◆
ツシマヤマネコは井の頭自然文化園に繁殖目的でやってきました。そのため、一般公開されているのは(今後繁殖に関与する可能性の少ない)雄の一頭のみ。雌は非公開です。一般公開は特に期日は決められておらず、体調が余程悪くなったり しない限り、今のところいつでも見られるそうです。



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