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“監獄で昼食を”。でも、せめて晴れた日に・・・
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北海道網走市を見下ろす天都山(てんとざん)の山裾に移設された昔の網走監獄の博物館があり、網走市最大の観光地と言える規模に成長している。そこで「監獄飯」が食べられると言う情報から早速現地へ飛んだ。
おなじみの鏡橋を渡ると左手に食堂がありそこでも食べられるが、監獄内にある二見ヶ岡の食堂の方が迫力はあるよ、と食堂の人に言われてそちらへ向かった。500円の入場料を払い、一旦監獄の門をくぐり左手に道をとり受刑者が作ったと言われる有名なニポポ人形の右手を通るとしぜんに誘導される。
丘の上にしゃれた感じの建物があり「二見ケ岡農場」と言う看板がかかっている。中はコンクリートで固められたような感じで足音がカンカンと響くようだ。大きな洋式の建物だが進むほどもなく左手に目指す食堂があった。
一足入ってぎょっとした。右側に黄色い服を着た数人の男達が食事中なのだ。長いサーベルを下げた看守もいる。
なんのことはない「網走監獄時代」の囚人の食事風景で、蝋人形が並んでいるのだ。左側に厨房がありおばさんがひとりで「監獄食」ひと品の盛りつけと配食と会計「500円」を受け持っている。よく見ると明らかに観光客と思われる人たちが数人の集団であちこちに陣取りそれしかない問題の「監獄食」を食べている。
何となく「ホッ」した思いで自分も注文し、自分で受け取りに行き、なるたけ蝋人形から遠いところに場所を決めて再びひとわたり見回し、おもむろに出された「監獄食」を見つめた。
「あれっ……」そんな思いがあたまをかすめた。「立派だ」と言うのが第一印象である。
麦飯は健康にいいし、味噌汁は美味しそうだし、サンマは焼きたてが一匹丸ごとそのまま大根おろしまでついて乗っかっている。それに酢物に煮付け、これでは我が家の夕食より気が効いているぞ、と思いつつ食べてみると麦飯は意外に美味しいし、味噌汁もイケル。これから監獄内を歩き回るエネルギー源にちょうどいい一食分の量である。聞いてみると現在の「網走刑務所」の食事が原型になっているが、麦飯だけはここでは五分五分にしているが、刑務所では米4分麦6分だそうだ。
感心しながらゆっくりと館内を観察した。10年ほど前来たことはあるのだが、すっかり変わって見応えのある施設になっている。ただし、できれば晴れた日にしたほうがいい。外に出たあと背中にどしっとくるものは何だろう。雨の日はきっとつらいに違いない。
(北海道在住/藤 泰人)
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◇◆DATA◇◆
「博物館 網走監獄」
住所/北海道網走市呼人1-1
開館時間/4月から10月 8:00〜18:00、11月から3月 9:00〜17:00 *入館は閉館1時間前まで
休館日/年中無休
料金/大人1050円、大学高校生730円、小・中学生520円、団体割引 20人以上2割引、福祉料金520円(以上すべて税込み価格)
TEL/0152-45-2411
HP/http://www.kangoku.jp/
<お知らせ>
「網走刑務所旧二見ケ岡農場食堂棟」での監獄食体験は、毎年4月20日から10月31日まで。11月1日から4月19日の期間は、「番外地食堂」(総合管理棟前の食堂)で体験できるそうです。
⇒施設MAP
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