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タナゴブームに、もの思う秋


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 今秋も水槽の補充釣行に出かけて来ました。昨年は伊豆沼のカネヒラでしたが、今年は岡山の淡水魚が目的です。

 山陽道を降りて1時間ほど走ると目的の川は静かに流れて……のはずが、休日の川はバスボートに水上スキーと大賑わいで琵琶湖の風景と見間違う様でした。さらに1匹目からブルーギルの猛攻に愛竿「雑魚正宗」は腰砕けという悲惨さです。
 岡山市内に宿を取ってあったので有名釣りポイントを見学してみることにしました。のどかではあるものの気になる立て札も存在して、淡水魚ペットショップ納入業者の乱獲があるというウワサも。
 前回訪れたのは7年前で、シロヒレタビラやイチモンジタナゴも釣れたのに今回は×。レッドデータブックに載るということはこういうことだと身をもって感じたのでした。

 関東は第三次カネヒラブームが訪れ、日曜日の水路は怪しい釣り人達で溢れています。なぜ今淡水魚(特にタナゴ)ブームなのでしょうか?
 無趣味だった団塊世代のインドア派が淡水魚飼育&お手軽釣りをはじめたという話があります。幼少時代の小川の思い出を追いかけるのは結構なことですが、それがなぜタナゴなのか考えてみました。

 ホームセンターの水槽に小さくて可愛いい綺麗なタナゴが泳いでいて♂♀ペアーで2500円とか非売品(価格は店裏で要相談という意らしい)とあれば、日曜日に釣りに行って100匹釣れれば10万の儲けと勘違いするパチンコ感覚なのかも知れません。山野草も然り。あくまでも売価が高いだけであり、そんなうまい話はあるわけ無いのに買い手がいるから商売になるのでしょう。淡水魚の中でもタナゴは希少種であるがゆえに価格が高値となり、それがまた乱獲を引き起こし更なる高値を生み出す悪循環。

 また、バス釣りからタナゴ釣りに趣味を転じて、やたら数釣り&リリースにこだわるオヤジも増えてきました。彼らはバス放流の総括をしたのでしょうか? 今までバスロッドが陳列されていたコーナーに江戸和竿風の粗悪タナゴ竿が並ぶ量販店、そして新たなタナゴ鈎を大手鈎メーカーが発売しました。要は売れればよい訳だ……ブツブツ……。

 飼育するならせめて本来の生息地で環境を考慮に入れて自分で釣って飼育する分だけ持ち帰って欲しい……なんて考えながら川で一日を過ごしました。釣れたのはオヤニラミとアブラボテとカネヒラだけでしたが、こんな物に釣られちゃいました。

 ところで12月15日に「第三回全国タナゴサミットin霞ヶ浦」が開催されます。「タナゴ」のキーワードで色々な人が集まると思いますので、そんな人たちを観察しに行こうと思っています。

(雑魚党関東ブロック長・余暇活動家/秋山 明彦)


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