バナー

自然をモチーフに、独自の世界を表現する英国人陶芸家


●熊本県天草市で、12/1(土)、12/2(日)の2日間「牛深あかね市」が開催します。「あかね」は「大漁」を意味する縁起のよい牛深の言葉です。牛深ハイヤ踊りや、農水産物の即売会、伊勢えびみそ汁など、イベントいろいろです!
 「この器を眺めているだけで幸せな気分になる〜!」というくらい、今私が最もはまっている陶芸家と、そのちょっとユニークな作品を紹介しましょう。
 ジル・ファンショー・加藤さん。ロンドン在住のイギリス人陶芸家です。日本人の旦那さんとたびたび来日し、日本での個展はこれまで20回以上! 実は私のように日本人のジルさんファンも多いのです。
 
 ジルさんの作品の特徴は、何と言っても色鮮やかな色彩、そして自然をモチーフにした独創的な絵柄や形です。
 私がその作品を初めて目にしたのは、たまたま立ち寄った東京・新宿の京王デパートの個展会場。かれこれ10年も前のことですが……。
 幼い頃から動植物を愛し、大学は美大で油絵を専攻、そして自然や旅が大好き! という、ジルさんが、当時、実際に訪れたブラジルやモルディブの熱帯雨林のジャングルの鳥や、海に潜った時に遭遇したトロピカルな魚たちや珊瑚の様子を、小皿や大皿、ジャグ、花器や壺にカラフルに生き生きと描いていて、見ているこちらまで作品に吸い込まれ、自然の中を楽しんでいる気分でした。これぞ「一目惚れ!」っていう感触でしょうか。
 
 また、ジルさんがこの道に入ったきっかけは日本の陶芸。大学を卒業後、学校で美術の先生をしていたジルさんは、いつしか「目と心で見る」日本の伝統的な陶芸に興味を持ち来日。日本に5年ほど住みついて、備前焼の井高洋成氏のもとで修業をしたそうです。
 でも「日本人の真似はしたくない!」と、ジルさんの陶器作りはイギリスに戻り現地の土を使う事から始まりました。
 実際、堅いイギリスの土は日本の陶器のような柔らかさが出なかったり、上薬との合わせ方、窯の焚き方、温度など……、技術と芸術がうまく合わさるまで、かなり試行錯誤を繰り返したようです。 

 そして生まれた、ジル・ファンショー・加藤の世界!
 土という自然素材にジルさんの絵心、遊び心、生き物を愛する心と陶芸の和心も折り重なったアートな作品に、もう「ぐっとくる!」それしか言いようがありません。
 私が長い間ジルさんの陶芸ファンでいるのは、そんな彼女の作品がいつも手元にあるから。そして、時々日本にやってきて、また新しい作品を見せてくれるからです。
 
 最近だと、昨年3月に個展を見にいきました。以前に比べ、作品の色合いがよりしっとり落ち着いた印象で、描かれたシダの葉や小鳥、エビや魚や虫、そして抽象的な絵柄の器を見ながら何故かホッと癒されていました。そしてまたついつい一目惚れ! で購入したのが、キーウイとイモリの小皿です(キャーかわいい!)。

 ジルさんの作品はオブジェのような大作もあるけど、日本人の好みをちゃ〜んと把握していて、湯呑みやぐい飲み、四角い皿や小鉢、そして寿司皿まで……と、日常でも使いやすい作品が多いのも嬉しいです。
 といっても、我が家の食器棚に飾っている小皿と、以前購入した鳥柄のカップは、正直もったいなくて使えません。眺めながら、いつも「目と心で」楽しませてもらっています。
 
 ジルさんの陶芸に興味を持った方は、今度の個展を是非覗いてみてくださいね。次回は2009年、東京と静岡を予定しているそうです。
 ジル・ファーンショーさんの作品はぐい飲み7000円ぐらいからです。

(フォトグラファー/松美 里瑛子)


----------------------------------------------------------------
◇◆参考◇◆

こちらのサイトで、ジル・ファンショー・加藤さんの紹介をしています。
http://www.arslonga.jp/monthly/britain/britain04.html

http://www.tauruscrafts.co.uk/JillKato.htm



TOPへ新製品ショップ話題フィールドメディア
ご意見・お問い合わせair BE-PALとは?Privacy Policy
小学館のプライバシーステートメント


 © Shogakukan Inc. 2008 © 村上康成
 All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
 掲載の記事・写真・イラスト等、すべてのコンテンツの無断複写、転載を禁じます。