バナー

海を想う旅。サバニで出かける無人島ツアー


●トレンドマガジン「DIME」最新号、本日発売。注目の特集は、「ガソリン、パスタ、カップラーメン……値上げラッシュの今だからこそ あの手この手のDIME流「得」生活防衛術30」です。知っているといないとでは、積もれば大きく差がつきます。
 帆に風を受けた「サバニ」が群青色の海原を滑るように進んでいく。今年6月、沖縄県座間味村から那覇港沖のあいだで競われた「第8回サバニ帆漕レース」。マスコミを乗せたプレス艇から疾走するサバニをカメラのファインダー越しに眺め、カヤックやヨットとは違うその独特のシンプルな美しさにぼくは一目惚れしてしまった。眺めるだけでなく、あの舟に乗って広い海を旅するように移動できたらどんなにいいだろうと。
 レース後、そんな片思いに似た憧れを抱き、悶々とした日々を過ごしていると、第4回サバニ帆漕レースから毎年出場しているチーム「海想」が一般向けのサバニキャンプを企画しているのを知った。

 チーム「海想」は、マリングッズやアクセサリーを販売する『海想オリジナル』の社長である森洋治さんがサバニを購入し、5年前に結成。「いつも海を感じていたいし、海に抱かれていることを忘れたくはない」潜水夫やダイビングインストラクターの経験を経て、沖縄へ移住した森さん。風と人力だけで海を渡るサバニには、海中へ潜るのとは違う感動があるという。

 1992年に国際通りにオープンした店舗も、現在では県内5店舗に成長。店で働くスタッフも海好きが多く、これまで仲間同士でサバニレースに出場する一方、サバニを使った旅に幾度となく出かけてきたという。そして今回「沖縄の伝統的な舟であるサバニの魅力をもっと多くの人たちに知ってもらいたい」との思いから、正式にサバニキャンプを企画し、これから月に一回程度のペースで実施していくことにしたそうだ。
 ぼくのようなサバニファンにとって、これは嬉しい限り。サバニは博物館で眺めるものではなく、実際に乗ることでその素晴らしさがわかる乗り物なのだから。

 11月中旬、記念すべき第一回のツアーに参加。天気は曇り空で、少し肌寒い感じ。それでもサバニに乗れるとあって、気持ちはテンション高め。今回のキャンプツアーは、うるま市の浜比嘉島から本島の東海上に浮かぶ無人島・浮原島へ向かうというもの。ツアーコースにはいくつか候補があり、その日の風向き等によって最終的に決定するという。
 風は北東。サバニを港に浮かべてキャンプ道具や食料を積み込み、いざ出発。しばらくみんなで力をあわせ「ウエーク」と呼ばれる櫂で漕ぎ進み、岸から離れたところでフーと呼ばれる帆があげられると、舟上で歓声があがった。風の力を得て、サバニがぐんぐん進んでいくのだ。気持ちいい〜。

 キャンプ地まではスタート地点から直線距離で約4km。このままではあっという間に到着してしまうので、ちょっと遠回りをしてリーフの外へ。海の色がそれまでの瑠璃色から藍のような濃い色彩へとかわり、ウネリが現れては消えていく。大きな波を越えるたびに水飛沫があがり、気分爽快。そう、これが体験したかったのだ。

 出発してから3時間後、キャンプ地の浮原島に上陸。海に面した林にハンモックを張り、夕食までの時間を各自自由にのんびりと過ごす。夜は泡盛の入ったコップ片手に焚火を囲み、サバニや旅について語り合い、眠くなった者からハンモックの世界へ。焚火がはぜる音、打ち寄せる波の音だけが響く静かな夜。海を想いながらの旅も悪くない。

(水ぎわカメラマン/村山 嘉昭)


------------------------------------------------------
◇◆海想オリジナルDATA◇◆
「海想オリジナル」が主催するサバニキャンプについては、決定しだい以下のサイトで参加者を呼びかける予定。ぜひ、あなたもサバニ旅を!

HP:http://www.kaisou.com/
TEL&FAX:098-866-1381



TOPへ新製品ショップ話題フィールドメディア
ご意見・お問い合わせair BE-PALとは?Privacy Policy
小学館のプライバシーステートメント


 © Shogakukan Inc. 2008 © 村上康成
 All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
 掲載の記事・写真・イラスト等、すべてのコンテンツの無断複写、転載を禁じます。