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世界にただ一台の手描きの和風チェンバロ完成!
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シンセサイザー奏者の矢吹紫帆です。2年前、チェンバロという楽器を制作している岡山の難波修さん(34歳)にお会いして、私のオリジナルチェンバロという楽器を作って頂くことにしました。(14世紀から西ヨーロッパで盛んに演奏されたチェンバロはピアノの原型で、弦を叩いて音を出すピアノと違って小さなツメで弦を下から上にひっかけて音を出します。)
そのチェンバロには、ぜひ和風の絵を描いて欲しいと難波さんに頼むと「それは日本画家に頼んで下さい。」と言われました。楽器を作る前に難波さんが工房を建てるので、2年くらいかかるとお聞きし「それなら2年間、絵を習って自分で描きます!」と無謀な発言をしました。
それからが大変! 絵の師匠になる人を探して、インターネットで検索。ある日、素晴らしい桜を描いている飯名京美さんという方のサイトにたどり着きました。彼女が一体何歳なのか? どこに住んでいるかもわからないまま直訴!
しばらくして、飯名先生から「楽器に絵を描きたいなんて素敵じゃないの。ぜひ個人レッスンしましょう!」と嬉しいお返事。こうして、熊野から毎月、千葉まで絵を習いに行くことになったのでした。
レッスンはまず水彩画で、影のつけ方をいろいろと教わりました。花びらの重なりをどう立体的に描いていくか、そして、ピーマンの輪切りの空洞のところの空気を描くことなどたくさんのことを教わりました。先生は日本画を描かれるので、ぼかしの技法も教えて下さいました。
音楽家の私が絵を描くことは、時間を取られるように思っていましたが本当にぼんやりとしか捉えていなかった自然の花、野菜などが顕微鏡で見るように鮮やかに目に映るようになりました。毎回、目から鱗が落ちるようなレッスンなので、絵はぐんぐん上達。
一方、岡山の難波さんも、工房を建て、チェンバロ制作に入りました。チェンバロの本体の色は、和風の緋色にして貰うことにしました。
先生と、チェンバロの蓋になる部分の型紙を元に、構図を決めて下絵を作りました。チェンバロの蓋を岡山に取りに行き、飯名先生が熊野に来てくれて一緒に下絵をカーボンで板に写す作業をしました。
先生が見本をいくつか塗って、千葉に帰られた後、私は一人で毎晩、桜の花びらを塗っていきました。最終仕上げにもう一度先生が来て下さり、蓋の絵は完成! 難波さんの家に蓋を届けて、蓋と本体が合体し調整されることに。
2007年6月に完成、まず岡山のオリエント美術館でお披露目をしました。その後、熊野に持ち帰り、チェンバロを即興で弾いてCD録音をしました。「風のアリア」と題された即興だけのCDのリーフレットにはこのチェンバロが出来たいきさつを書きました。難波さんは、響きを伝えるサウンドホール(ローズ)は天女座にちなんで「天女」のローズを作ってくれました。
世界にただ一台の手描きのチェンバロは、天女座のホールの明かりを浴びて美しく輝いています。
(シンセサイザー奏者/矢吹 紫帆)
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◇◆DATA◇◆
*矢吹紫帆プロフィール*
NHK「美の回廊をゆく」「日本美再発見」などの音楽担当、カネボウ美容研究所からの依頼で「ゆらぎシリーズ」CDを発表し、癒しの音楽の先駆けとなる。CDは国内で40枚以上発表。現在も旅芸人として、全国、海外を駆け巡り演奏。
*天女座(てんにょざ)*
三重県熊野市波田須640-15
電話:0597-86-1024
FAX:0597-86-0870
【ライブ情報】
あなたの好きな言葉で即興演奏します! ぜひいらして下さいね。紫帆
「幸せの花一輪コンサート2007・よみうりホール」
出演:矢吹紫帆(シンセサイザー)&矢中鷹光(ギター&リラ&ボイス)
五日市剛(ツキを呼ぶ魔法の言葉)、ロッキー田中(写真家)岳山人(尺八)
開催日:12月23日(日)
開始時間:14時
場所:よみうりホール(東京 有楽町)
<チケット電話予約>
Tel:03-3491-1855
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