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“お魚レスキュー”でブルーギル食べた
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12月1日、愛知県犬山市で2002年から毎年、行われている「お魚レスキュー」に参加してきました。犬山市には、148ヶ所のため池があり、ほとんどが灌漑用水として使われています。そのため池の水を昔のように抜いて干し、外来魚を駆除して池を甦らせようという、環境省のモデル事業にもなっている試みが、この「お魚レスキュー」です。
さて、何故、外来魚が多くのため池にいるのか。この事業の主催者であるNPO法人 犬山里山学研究所の大竹勝さんは、「大きな池で外来魚を釣った人が、その場でキャッチ&リリースせず、誰かに釣果を見せた後に、近所の池に放したり、自分の近くの池で釣りをするために、放しているのではないか。」とおっしゃっていました。今は外来生物法で、指定されているブラックバスやブルーギルなどの特定外来生物を放流することは、罪なのですが、それを守れない人がまだまだいるようです。
そして同研究所の小林秀司さんによると、外来魚の繁殖は、水鳥にも影響するそうです。原因はブラックバスやブルーギルは他の在来の小魚や鳥のヒナを食べてしまうので、小魚を餌とする小型の水鳥は住み着きにくく減少するとのこと。日本本来の生態系に戻すためには、外来魚に罪はありませんが、彼らの駆除が必要不可欠なのです。
さて、今回、お魚レスキューが行われたのは、大きなため池の1つである中島池。午前9:00に近所の小学生や地元の方々が集まり、スタッフも入れて、約100人で作業を開始。まずは、中島池の最後の水抜き。中島池の水門を開け、となりの新池に水と共に流れてきた魚を網ですくっていきます。予想以上に、出てくる出てくる魚たち。網を持った子ども達は大興奮。網ですくった魚たちを次々にビニールプールへ入れていきます。
この池、実は我が家のまん前にあるのですが、こんなに魚がいるとは知らず、びっくり。夏の間、大合唱をしていたウシガエルの姿も初めて見ました。
見る間にプールは魚たちでいっぱい。スタッフやお手伝いの学生達が「在来魚」か「外来魚」かに選別していきます。私も手伝いましたが、外来魚が多いのかと思いきや、溢れそうな魚たちのほとんどは昔、食用として釣られていた在来魚たち。一番多かったのは、モツゴやフナの仲間。ヨシノボリやタモロコ、立派なカマツカも現れ、最後には50cmにもなるコイやナマズも登場しました。
最後に、魚たちの入った水槽を見ながら、専門家の先生や犬山市の担当の方から嬉しいお話がありました。今年はなんと、一昨年まで捕獲されていたブラックバスがゼロ。そして、数千匹いたブルーギルが10cm以上68匹、10cm以下35匹に減少。そして、絶滅が心配されている「スジシマドジョウ」や「イシガイ」も確認されたのでした。事業の成果が確実に現れ、昔の豊かな人と自然が織り成した豊かな池に戻りつつあることがわかったのです。
作業終了後、本誌の雑魚党とも仲のいい、名古屋市水辺研究会に属するアウトドアタレント 鉄崎幹人さんが、獲ったブルーギルをその場で燻製にして下さいました。
「外来魚がまるで悪者のように言われているが、彼らは人間に連れて来られただけで、悪いのは人間。外来魚をただ殺すのではなく、できるだけ生態系の一部として食べることで成仏させたい。」という鉄崎さんの考えに同感。ぬめりのあるブルーギルを手際よくさばく手つきは、さすが鮮やか。外来魚は皮が臭いので、必ず皮をはぎ、ブルーギルの場合は3枚おろしにしてから調理するのが一番おいしく食べられるそうです。さて、あめ色にできあがった燻製の味は、水質にもよるそうですが、強いくせはなく、おいしかったです。
人間の勝手で放たれた環境に適応して、生きている外来種をただ殺めるのは気持ちのいい仕事ではありません。日本の未来のためにも、むやみに外来種を持ち込んだり、飼ったりせず、外来魚はせめて釣ったら、逃がさないで、是非食べてみて下さい。
(新米母さんライター/半谷 美野子)
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◇◆情報◇◆
NPO法人 犬山里山学研究所
外来生物法について
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