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真冬の宝石、ダイヤモンドダストと温泉


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 これはとても寒い地域にしか見られない現象です。気温がマイナス15度から20度くらいになった無風の朝、逆光の中にキラキラと光る不思議なものがふわふわと落ちてきます。雪とは違うとてもきれいなものです。これは空気中の水蒸気が急に冷やされてできる氷の結晶で、ダイヤモンドダスト現象と呼ばれています。
 顕微鏡で見なければわからないほどの微粒子ですが、その光の力は結構なものです。ただし寒ければいつでも確実に見られるものではないことは残念なことです。

 そこである程度の気温低下で見ることが出来る、人工のダイヤモンドダスト現象を作り出しているところがあります。北海道阿寒国立公園川湯温泉の、温泉の川原で温泉の湯気と2個の気球にとりつけたドライアイスによって成功しています。気温がマイナス10度以下、無風のとき実行されます。今年は1月19日から2月29日まで行われます。
 「人工ダイヤモンドダストin KAWAYU」として、21時から30分間の不思議なドラマを見ることができます。

 ここでの作戦はこうです。温泉の川から立ち上る湯気は上昇気流を作り、上へ上への昇る習性があります。それを利用して気球に取り付けたドライアイスで急に一帯の空気を冷やします。温泉の湯気が突然凍って小さな氷の核を作ります。いわゆる氷の結晶となった水蒸気にかすかな重量がついて落下してきます。

 それを川原に設置した数本のライトで照らすと見事な「ライトピラー」になり、一部はさらに高く上がり、ときには1000mも上昇してから、ひとつのかたまりになって一気に落下してくることもあります。そのような夜は街中の街灯に「ライトピラー」が立ちのぼり、夢のような幻想の世界へ導いてくれます。
 そして翌朝は大抵本物のダイヤモンドダストを見ることができるのです。それにしても温泉と氷の結晶という相反するイベントを考えた人はえらい。足湯からも見られるのです

(北海道在住/藤 泰人)



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