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御岳山の雛祭りと宿坊巡り
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もうじき3月3日は「桃の節句」、雛祭りですね。
先日、御岳登山鉄道(東京都青梅市)で「第3回、みたけ雛と日本全国のお雛様を楽しむ会」のイベントがあり、様々なお雛様見たさに参加、一足早く雛祭りを堪能してきました。
JR青梅線御嶽駅からバスに乗り継ぎ、さらに御岳登山鉄道のケーブルカー、リフトに乗って御岳山・大展望台へ。そこは標高882m、雪も降り出し、随分遠くへ来たもんだ〜と、寒さに震えながらも、会場の展望食堂2階座敷に上がればまた別世界。赤い毛せんの上に並んだたくさんの雛人形、そのかわいらしい姿についつい顔もほころび、集まった大勢の人たちといっしょに熱い眼差しで見入ってしまいました。
会場に展示されていたのは、御岳の土鈴展示館『鈴蔵』が全国から収集した雛人形と、『鈴蔵』で制作した高さ3cm程の土鈴雛(みたけ雛)です。館長さんの解説を聞きながら巡る各地の雛人形は、押し絵技法のくくり雛や六原張り子(岩手)、八橋土人形(秋田)、須坂まゆ玉人形(長野)、けやきやみず木などの木から作られた木地人形(島根)、流し雛(鳥取)、つるし雛(九州の柳川では「さげもん」と呼ぶ)……と実に様々。身近な手作りの素朴な雛人形が多く、どれも味わい深いものばかりでした。
ところで、今はすっかり一般的に行われている雛祭りも、その起源をさかのぼれば平安時代。
貴族が季節の節目に体のけがれを祓う大切な行事で、最初の頃は薬草を摘み、その薬草で厄を祓って健康を祈願したものだそうです。それが後に人の形をした紙人形で体をなで、自分の身代わりにその紙人形を川に流して災厄を祓う「流し雛」へと発展。どうやら、この「流し雛」が今のひな人形のルーツのようです。また、紙人形に代わり豪華な雛人形を飾って宮中で盛大に祝うようになったのは室町時代以降。その後武家社会へと広がっていったそうです。
さて、雛人形の奥深さにも触れた「お雛様を楽しむ会」はお昼で終了。参加記念にかわいらしい「みたけ雛」と展望食堂で「雛御膳」をいただき現地解散になりました。が、ここからまたもう一つ、楽しいお雛様巡りが待っていました。
実は2月中旬から3月3日までの期間中、御岳山、武蔵御嶽神社の表参道沿いにある20軒ほどの宿坊のうち7軒で、それぞれ所有している珍しいお雛様を一般公開する御雛観(おひなみ)も開催されているのです(観賞無料)。
雪が降りしきる中、午後は会で知り合った女性の方といっしょに、参道の情緒を楽しみながら、坂道を登ったり降りたりして4件の宿坊を訪ねました。
お雛様を公開している宿坊の入口には目印の看板が掲げられているので分かりやすく、玄関を入ると、「どうぞ〜!」と宿坊の方が笑顔で迎え入れてくれます。最初に訪れた「山楽荘」には、江戸時代の「泥びな」が飾られている他、美術品など骨董品もすばらしくて、人形以外のものにも興味津々。
また、次に訪ねた「御岳山荘」や「原島荘」では、お座敷に奇麗に飾られている祖父母から孫の代までのお雛様にまつわる話しを聞かせてもらい、雛人形を通して家族の歴史までかいまみさせてもらったようです。「静山荘」を訪ねた頃は、帰りのケーブルカーの時間が気になりながらも、明治、大正、昭和の雛人形と一気にご対面で感激でした。
「みたけ雛と日本全国のお雛様を楽しむ会」のイベントは(2/8〜12)で終わってしまいましたが、宿坊の御雛観(おひなみ)は3月3日まで公開中です。宿坊の御雛観(おひなみ)巡りのプチ旅で、思いがけないお雛様に出会ってみるのもいいですよ。
(フォトグラファー/松美 里瑛子)
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◇◆DATA◇◆
◎御岳登山鉄道/TEL:0428-78-8121
◎御岳観光協会/http://www.mt-mitake.gr.jp
◎土鈴展示館『鈴蔵』/TEL:0428-78-9797
<御雛観(おひなみ)公開中の宿坊>
◯山楽荘(さんらくそう)/TEL:0428-78-8439 [2月8日〜3月3日]
◯御岳山荘(みたけさんそう)/TEL:0428-78-8474 [2月8日〜3月3日]
◯原島荘(はらしまそう)/TEL:0428-78-8973 [2月8日〜3月3日]
◯静山荘(せいざんそう)/TEL:0428-78-8445 [2月8日〜3月3日]
◯蔵屋(くらや) /TEL:0428-78-8473 [2月16日〜3月3日]
◯能保利(のぼり)/TEL:0428-78-8443 [2月16日〜3月3日]
◯東馬場(ひがしばば)/TEL:0428-78-8446 [2月20日〜3月3日]
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