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ディープな魅力にどっぷり。漁港の小旅行


●東京都文京区の根津神社で、「文京つつじまつり」が開催中です。境内にある約2000坪のつつじ苑では、約50種3000株が鮮やかに咲き誇ります。ちょうどこれからが見頃でしょう。期間中は甘酒茶屋や植木市など催しもあります。5/6(火)まで。
 この風景をどこかで見たことがあるかと思います。ここは京都府与謝郡伊根町です。この町の特徴は、「舟屋」と呼ばれる建造物が「集落」として残っているところにあります。舟屋群が現存する伊根町を、小学館SooKの「渚でくらす」で取材しました。

 伊根は漁業が盛んですが、魚屋が一軒もありません。「伊根浦漁業」という会社が毎朝、魚市場を開いており、水揚げされたばかりの魚を、料理屋や旅館の板前、主婦が買いに来ます。もちろん、旅行者も購入できます。
 漁港の側にある「なぎさ鮨」で昼食を食べたのですが、この店も毎朝、伊根浦漁業で鮮魚を仕入れているそうです。「かもめ」という店で、魚の煮付け定食を食べました。このカワハギも伊根に揚がったものです。

 伊根町唯一の酒蔵「向井酒造」(創業1754年)を取材しました。13代続くこの酒蔵では現在、向井久仁子さんという若い女性杜氏が、酒を醸しています。久仁子さんにお願いして、伊根の魅力をたっぷりとお聞きしました。向井酒造の酒蔵の一部が渚に面していて、夏ともなれば仕事の合間に海に飛び込んだり、秋は釣りを愉しむそうです。渚にもっとも近い伊根ならではの暮らしがここにはあります。

 伊根では農業も行われています。秋に収穫したソバを手打ちそばにして食べさせてくれるのが、「KaRaよもぎの会」のメンバーのおばあちゃんたちです。平均年齢68歳のおばあちゃんが、そばを打ったり、ソバを使ったそば饅頭を食べさせてくれます。

 「伊根町観光協会」に頼むと、舟屋を見学することができます。ほぼ完全に修復された江戸時代に建てられた舟屋の他、現在、使われている舟屋も案内してもらえます。舟屋は舟のガレージであり、漁に出る前の準備をする作業場であり、捕ってきた魚をさばいて干物を作る調理場でもあります。舟屋の軒先に、イカが干してあったのがとても印象的でした。

 今月から小学館のネット雑誌「SooK」が無料でご覧いただけるようになりました。日本でもっとも渚に近い場所で暮らしてきた伊根町の人々を取材した「渚でくらす」も無料で見られます。伊根には浦嶋太郎伝説や、秦の始皇帝の命により、不老不死の霊薬を求めて海を渡った徐福伝説も残っています。
 舟屋群だけではない伊根の魅力をSooKを読んで知っていただき、ぜひゴールデンウィーク、あるいは夏休みに伊根に足を運んでいただきたいと願っています。伊根町観光協会に頼みと、料理が旨い旅館や民宿を案内してくれます。伊根って、本当にディープです。はまります。

(ライター/中島 茂信)


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◇◆DATA◇◆
伊根町観光協会
場所:京都府与謝郡伊根町字亀島459 舟屋の里公園内 
電話:0772-32-0277 
営業:9時〜17時 
定休日:火曜(電話での問い合わせは不休)
HP:http://www8.ocn.ne.jp/~inetour/index.htm



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