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南紀で見つけたエビとカニのユニーク水族館
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「エビとカニどっちが好き?」と聞かれると、「そうねえ、どっちもいいね」と、思わず頬が緩んでしまうエビカニ両刀使い? のあなたに耳より情報をお届けします。 なんとエビとカニだけを収集展示しているというコアな水族館があるのです。その名も「すさみ町立エビとカニの水族館」。場所は和歌山県西牟婁郡すさみ町。南紀白浜から国道42号線を串本に向かって車で約1時間、日本童謡の園公園の中にあります。
和歌山県といえば、黒潮が間近に磯を洗う海産物の豊富なところ。それゆえ、しばしば南方系の魚介類が獲れて新聞紙上をにぎわしたりもします。そんな地の利を生かした水族館でもあります。
何より驚いたのは、年中無休、入館料無料という心意気(入館協力金として、できれば大人200円、子供100円お願いしますとのことですが)。開館したのが1997年(平成9年)ということなので、今年ではや11年目。ドライブイン改装風の外観はお世辞にもスマートとはいえませんが、地方財政厳しきおりがら、よくぞがんばってきたものだと拍手したくなりました。
しかも展示を見て2度びっくり。町立だから、無料だからといった甘えはまったくありません。入り口のタカアシガニ以下、オオカイカムリ、エンコウガニ、ケセンガニ、ショウグンエビ、ヨロンエビなど、普通はなかなか生きた姿を見られない種も多くいます。
ホッコクアカエビ、トヤマエビ、モロトゲアカエビ、イバラエビなど、冷水域に生息する種は水温をきちんと3℃に保たれた水槽で堂々と飼育されています。世界最大級のオーストラリアンキングクラブ、地上に生息する巨大なヤドカリの仲間ヤシガニ、甲殻類ではありませんがオウムガイなども見ごたえ十分。
「日ごろはカニ類、エビ類、ヤドカリ類のほか、ウミガメなど爬虫類や淡・海水魚など合わせて約100種300点を展示しています。3月からは深海性甲殻類11種50点をメインに「あっ!ツメ手ェ!深海のエビカニ展 part2」を特集展示しています。ぜひおいでください」
と事務長の中尾清司さん。どの水槽もきちんと掃除が行き届いていて、私には飼育や展示を担当している人のひたむきさが滲み出ているように思えました。
また「ゴミから護海へ」と題した水槽では、ゴミを甲羅にくっつける性質を持つモクズショイを展示したり、丸い甲羅がかわいいマンジュウガニ類の展示には、ほんとに饅頭(模型ですが)を同居させるなど、ユーモアセンスもなかなかのもの。さらには和歌山の海を知ってもらおうと、近海に生息するヒトデやウニを集めたタッチングプールもあります。
この水族館はすさみ町を中心に、地元の漁協や町の人、そして入館者の支えによって運営されてきましたが、この水族館のユニークなところは、もうひとつ。各展示水槽が、サポーター制度によって維持されているのです。展示を見てこの水槽が気に入ったという人は、5000円を添えて手続をすれば半年間、その水槽のサポーターになることができるのです。その証として、水槽の上にはサポーターの名前が表示されます。ちょっとくすぐったい気もしますが、なかなか楽しい制度だと思いました。サポーターの手続については、遠隔地の場合、電話で行なうこともできます(TEL:0739-58-8007)。
エビ、カニに目のないあなた。ぜひ一度足を運んでみてはどうでしょう。
(ライター/三宅 直人)
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◇◆「すさみ町立エビとカニの水族館」DATA◇◆
場所:〒649−3142 和歌山県西牟婁郡すさみ町江住 日本童謡の園公園内
入館料:無料
TEL:0739−58−8007
FAX:0739−58−8008
HP:http://www.aikis.or.jp/~ebikani/index.html
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