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タンポポの見分け方と観察法


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 東京都練馬区にある都立光が丘公園。ここには、都内有数のカントウタンポポの自生地があります。その広さは約2700平方メートル。カントウタンポポの株数はおよそ5,500株。例年4月20日前後に満開のピークを迎えます。今回はこの自生地でカントウタンポポの保全をしているボランティアグループ「光が丘カントウタンポポのなかま」の間曽さんに、タンポポの秘密をお聞きしてきました。

 都内でよく見かけるのは、ヨーロッパからの帰化植物、セイヨウタンポポ。一つの花の中の小花(舌状花)の数が在来タンポポより多いなどの理由で、繁殖力旺盛のため日本各地に分布。田んぼの土手や、手入れのされた林縁など柔らかい土壌が減ったせいで在来のタンポポが減り、踏み固められた土などにも生育できるセイヨウタンポポが増えたといわれています。そのため、この公園でも6ヶ所ある自生地の周りを柵で囲み、木の伐採や落葉を除くなどの管理を行っているそうです。

 さて、在来のタンポポとセイヨウタンポポの見分け方ですが、一番よくわかるのはセイヨウタンポポは、外総苞片(ガイソウホウヘン)と呼ばれる外側のガクのようにみえる部分が反り返っていること。関東のカントウタンポポ、私の住んでいる愛知県にはトウカイタンポポ、九州にはシロバナタンポポなど、日本には約15〜20種類のタンポポがあるといわれていますが、日本在来のタンポポはどれもが外総苞片が完全に反り返りません。

 しかし区別が難しいのが、ニホンタンポポとセイヨウタンポポのハーフ、いわゆる雑種。いつからこの雑種が増えたかは不明だそうですが、各地でおこなわれているタンポポ調査で、10年ほど前から雑種の存在が目立って報告されるようになったそうです。
 私が間曽さんに教えて頂いた雑種は、一見、外総苞片が反っていないカントウタンポポに見えた個体。しかしよく見ると、総苞の色がカントウタンポポより黒っぽく、ゴツイ感じでした。しかし素人目では普通わかりません。

 様々な姿で生育している雑種を、見分ける方法の一つとして、100倍以上の顕微鏡で花粉を見てみる方法があるそうです。カントウタンポポの花粉は均等な大きさですが、セイヨウタンポポと雑種も不ぞろいなのが写真からわかりました。

 確実ではありませんが、もう一つの見分ける方法をお聞きしてびっくり。セイヨウタンポポの花を触っても、花粉がつかないものがあるのです。私が触った雑種も花粉がほとんどつきませんでした。驚いたことに、セイヨウタンポポは自家受精をして繁殖できるため、タンポポによっては種を飛ばす必要がないため、沢山の花粉もそれを媒介する虫も必要ではないそうです。在来のタンポポは花粉がたっぷり指につきました。

 お話をして頂きながら、気がつくと、柵の中には色々な鳥や虫たちの姿があり、なんだかにぎやか。「カントウタンポポのある景観をいつまでも残していきたい」と1999年に会が発足したそうですが、在来のタンポポが生育している場所には自然に生き物が集まり、人にも心地よい環境が生まれることを実感しました。

 人々に親しまれている場所ですが、ある区域のタンポポの花が全部つまれたり、漢方薬になるためか掘り取られたりと悩みは多いそうです。それでも今まで活動が続けられたのは、毎年新たな発見があり、タンポポを通して様々な生き物のことが見え、沢山の人とつながりができたからだと話して下さいました。そして、タンポポは花壇のように柵の中で咲くものではないので、いつか柵がとれる日が来るといいと。柵の外でカントウタンポポを見つけるのも、楽しみの一つだそうです。

 在来のタンポポの咲く時期は、四季咲きのセイヨウタンポポと違い、5月頃まで。いつも見ているタンポポの花をちょっと近くで見てみてください。タンポポの寿命は7〜15年。一つのタンポポをずっと観察すると新たな世界が見えるかもしれませんね。

(新米母さんライター/半谷 美野子)


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◇◆DATA◇◆
■都立光が丘公園
所在地:練馬区光が丘二・四丁目、旭町二丁目、板橋区赤塚新町三丁目
HP:http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index023.html

■タンポポの詳しい話(光が丘カントウタンポポのなかま 浦部勝彦さん作成HP)
タンポポの観察:http://www.geocities.jp/tampopo7007/



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