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旅行者にもうれしい、マルシェの楽しみ


●東京の亀戸天神社で、恒例の「藤まつり」がはじまりました。期間中は茶会やお囃子、猿まわしなど、いろいろな催しもあります。5/6(火)まで。
 旅の楽しみのひとつは、現地の生活にふれることです。市場に行けば地元の人の暮らしがいきいきと見えてきます。
 私たちがフランスに滞在したときは、マルシェ(市場)めぐりをよくしていました。きれいに並べられた野菜や果物、ソーセージ、チーズなどは眺めているだけで楽しくなります。これからの季節、活気のあるマルシェは散歩にもってこいです。

 フランスでうれしいのは、量り売りの習慣が残っていることです。パン屋では大きなパンの半分だけとか、一切れだけでも売ってくれることがあります。肉屋でハム1枚、パテ1切れだけ頼んでも、いやな顔はされません。オリーブだって量り売りです。
「これ、少しください」
 こんなあいまいな頼み方でも大丈夫。相手は
「これぐらい?」
 と見せながら聞いてくれるので、
「もう少し多く」とか「もう少し少なく」
 と伝えれば、必要以上に買わなくてすみます。気に入った物を少しずつ手に入れて、眺めのいい場所でピクニックするのも楽しいですよ。

 港町に行ったとき、私たちが必ず訪れたのは魚の市場です。新鮮でモノはいいけれどスーパーより値段が高い、というのがマルシェの相場ですが、港町の魚市場は断然安い。私たちのねらい目は、トロです。まぐろは輪切りにしてステーキか煮込みに使うフランス人にとって、脂ののったお腹はあまり喜ばれません。じゃまな部分として赤身より安く、ときには半額で売られています。それを手に入れ、大トロを堪能するのです。小さなナイフとしょうゆ、わさびが少々あれば、旅人だってその場で刺身を楽しめます

 春から秋にかけての観光シーズン、プロヴァンスでオススメなのは、毎週土曜にアプトで開かれるマルシェです。なんでも売っているといわれるだけあって、テーブルクロスやカーテン用の布屋から、アプト焼きの工房、トリュフやフォアグラ専門店、エッセンシャルオイルやハーブの石けんの店まであります。
 有機栽培の野菜はここでも人気です。私が気に入ったのは、チョコレート専門店。じゃがいもの形をしたり、どうみても砂利、といったユニークなショコラが並んでいて、いろいろな種類を少しずつ買って楽しみました。

 フランスを訪れたら、その町のマルシェに行きましょう! 大都市パリでもマルシェは健在です。そして量り売りを大いに利用して、地元の人と同じものを試してみてはいかがですか?

(ライター/山下 智菜美)



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