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カエルとトウキョウサンショウウオに出会う旅
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自称カエル好き。と言ってもカエルグッズに囲まれ喜んでいる、単なるニセモノカエル好き。それもちとむなしくなってきた。本物のカエルに会って本物のカエル好きになろう!!
と、まず向かったのはご近所・東京都武蔵野市の武蔵野自然観察園(ここは以前、ジャコウアゲハの蛹を見せてもらったところ。蝶やトンボやカエルなど、身近な生き物を観察できる)。
ショウブを育てている大きな水槽の中に、前にどこからかやってきたニホンアカガエルが産卵したと言うので覗くと、すでにオタマジャクシになり、ざっと100匹ほどが泳いでいた。が、カエルは見当たらなかった。
そして、カエルの代わり!? と言ったら何だが、園で教材用に飼育しているトウキョウサンショウウオの卵のう(卵のかたまり)を見せてもらった。トウキョウサンショウウオもカエルと同じ両生類。1頭のメスは1対のクロワッサン型の卵のうを産み、ふ化した幼生は卵のうの端から外に出るそうだ。見せてもらった卵のうは、幼生がほとんど外に出てしまったものだけど、初めて見る卵のうや幼生は感激だった。
よーし、この際、カエルとトウキョウサンショウウオに会いにいくぞォ〜! しかし、一体どこにいるんだろう?
そんな時、実にタイミング良く、東京都「青梅さとやま市民会議、カエル池プロジェクト」のメンバーとコンタクトが取れた。彼らは2年ほど前より、青梅の里山の田んぼ跡に池を掘り、開放水田を作ってあげて、カエルやトンボ、トウキョウサンショウウオなどを呼び戻そう! と活動しているグループだ。連絡がとれた翌日、昨年12月に掘った池の実態調査に行くというので急きょ同行させてもらった。
青梅駅で合流し車で10分。そこからは歩いて山の中へ。すぐさま、水路の中にヤマアカガエルの卵塊(卵のかたまり)を発見。カエルに出会えそうでワクワクした。しかしメンバーいわく、「青梅のように自然に囲まれた里山も、今ではカエルやサンショウウオ、水生昆虫などの生き物がすっかり減ってしまった」と。水場で産卵する生き物にとって重要な、田んぼなどの水場が少なくなったのも大きな原因のようだ。歩いていく山の道沿いも、昔はなだらかな棚田が続いていたところだが、もう何十年も前から休耕田になって、雑草が生い茂っている。
そういう休耕田に池を掘り、再びこの地に生き物を復活させよう! と始めたカエル池活動。
メンバーがこれまでに掘った池は6カ所。見るとりっぱな水場になっていて、ヤマアカガエルのオタマジャクシがいっぱい。
ヤゴもいればトウキョウサンショウウオの卵のうや、何と本物のトウキョウサンショウウオとも遭遇だ。2年前には何もなかった荒れ地に水場を作ったら、これだけの生き物がすみつくのだからすごい! と興奮していたら、「まだまだ少ないよ〜」と。
メンバーはこれからもひたすら池を掘り続けるそうだ。
昼休み、池の淵でモソモソと動くアズマヒキガエルを見つけた。何て立派なお姿! そしてもう一匹。捕まえようとしたら、いきなり死んだふりをした。お主、なかなかやるなァ。本物のカエルもやはりかわいいものだ。今年は何やら「国際カエル年」。カエルなどの両生類を、かつてない絶滅の危機から救おうと、世界規模でその保護活動を展開してるというじゃないの。
本物のカエル好きになった私も、身近な自然の生き物を守るために出来る事、次回の池掘りに参加する事を誓った。
(フォトグラファー/松美 里瑛子)
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