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ヒッチハイクのチャリンコライダーが行く
「タダ美味」の旅・6「皇室のスイカ」の巻(後編)
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20インチの折りたたみ自転車で、100kmの道のりを丸一日かけてひた走る。東京を出発して到着したのは、成田空港にほど近い富里市。全国で2番目のスイカの産地だ。昭和11年に皇室へ献上した歴史もある。
ここで食べた採れたてのスイカは、かじる度にサクリと音がして、果汁がじんわりと噴き出してくる。口のまわりをビショビショに濡らしながらむしゃぼりつくと、クリーミーで上品な甘みが、後味豊かに口の中を占拠した。これほどまでにジューシーで甘みの深いスイカは、今まで食べたことがない!
帰り道、北総台地を一面埋め尽くすスイカ畑の中を走りながら、農作業をしていたおばちゃんに感動を伝えてみた。
「富里のスイカは旨かったですよ〜」
おばちゃんは僕の声に気付かなかったようで、黙々と作業を続けていたが、気持ちは真っ青な空のように晴れやかだった。
僕は今、“無料で食事を振舞うお祭り”を目的地に、毎月旅をしている。1月は広島で牡蠣を、2月は長野で蕎麦を、3月は山口で河豚を、4月は山菜を、5月は静岡でカツオを、タダ喰いしてきた。6月は15日(日)に開催された『すいかまつり』に参加してきたのだが……。
成分の90%が水分であるにもかかわらず乾燥した土地でも生育するスイカは、砂漠を旅する人の水分補給に利用されてきた。「砂漠で食べるスイカはさぞかし美味いのだろうな」と思い、当日は朝から全く水分を捕らずに正午前の試食に臨んだ。カラカラの喉にスイカの果汁は心地よく、僕は大いに欲望を刺激されたのだ。
「ひと玉丸ごとかぶりつきたい!」
会場の至る場所でスイカの販売が行なわれていたが、これでお金を払って買ってしまっては“タダ美味”の名がすたれてしまう。そこで、ゲームに参加して入手しようと試みたのだ。
当日行なわれたゲームは『スイカの重さ当てクイズ』『スイカの早喰い競争』『○×スイカクイズ』の3つ。いずれも賞品はスイカひと玉だ。しかし、重さ当てクイズと早喰いは既に受付が終っていたので、○×クイズに勝負をかけることにした。
スイカクイズは難問ばかりだった。しかし、勘と運を頼りに正解を続け、残り5人となった第12問目、他の4人が×を選択した。これ以上正解を続ける自信のない僕は、(正解の見当などまったくついていないが)一発勝負に出て○を選んだ。
その様子を見て司会者が口調を変える。
「お、おっと〜。○が正解ならゲーム終了になりますね〜!」
会場中の視線が注がれる。先ほどまでのほのぼのした雰囲気はなくなった。司会者は正解をじらす。
「正解は……。」
「なんと……。」
「マル」
や、やったー。僕は大きく両手を上げガッツポーズをし、重みのあるスイカを受け取った。そして、4等分したスイカにガリガリとかぶりつく自分の姿を想像しながら、左肩に賞品のスイカを掛け、家路についたのでありました。
甘くてみずみずしい富里のスイカは、JA富里市の直売所、もしくはJA富里市のHPで購入することができる。4等分にしてかぶりつくもよし、半玉をスプーンでほじって食べるもよし。家族みんなで種飛ばし競争なんてのも楽しいかも!
ちなみに、生産者に聞いた"美味しいスイカを見分けるコツ"は以下の3つ。
・ヘタがへこんでいる。
・底にある"花落ち"が小さい。
・縦縞がへこんでいて表面に凹凸がある。
このようなスイカが良いのだとか。購入時の参考にしてみてはいかがでしょう!?
(ヒッチちゃりだー/村田 貴紀)
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◇◆DATA◇◆
『JA富里市』
住所:千葉県富里市七栄652-225
電話:0476(93)2111
HP:http://www.ja-tomisato.or.jp/
◇◆人物(プロフィール)◇◆
ヒッチちゃりだー/村田貴紀
大学卒業後、電機メーカーに就職するが早期退職し、ヒッチハイクと折りたたみ自転車で日本一周の旅に出る。その経験を元に、『寝床の値段』(東京☆一週間・関西☆一週間/講談社)、『ヒッチハイク先生からのお手紙』(不二家Webサイト)、『1日10秒の四字熟語塾』(AOLダイアリー)等の旅コラムを連載。BE-PALでは記者を務めるなど、現在はフリーライターとして活躍中。
HP:http://tabi.cc/
旅ブログ:http://ameblo.jp/kuinige/ ☆メッセージ書き込み歓迎!!
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