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“農園”ではありません。「貸し“庭”」です!
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夏も近づき、緑が濃くなっているドイツです。家の庭やベランダは色んな花が咲き乱れとてもきれいです。ドイツ人はベランダにもプランターをかけて花で飾るのが大好きなんです。でも、都会では「我が家には庭どころか、ベランダだってないし……」という家庭がたくさんあります。これは万国共通ですね。
そんな家庭にお勧めなのが、貸し庭。日本でも、農家から畑の一角を借りて家庭菜園をしている人は多いと思いますが、ドイツでは貸し庭が団体運営されています。区画に分かれた個人の庭ごとに門があり、庭番号がついているだけでなく、貸し庭が集まった敷地内の道にも名前がついているほど大規模なもの。
一つ一つの庭には、小さな家が一角に建っています。ワンルームぐらいの大きさ。そこにはキッチンがあり、居間の部分にはソファーや簡易ベッドを置くことができるので、1週間ぐらいの滞在だってOKというもの。農作物の収穫を楽しむというよりは、庭仕事を余暇に楽しむための場所という感じです。きゅうりやトマトなどの野菜は付属的存です。自分の好きな花や木を植え、さらには、小さな池や噴水を作って楽しんでいる人が多いようです。そして、夏の週末には友人を招待してこの手入れされた庭でバーベキューパーティでしょう。立派なバーベキュー設備を兼ね備えた庭もあります。
こういった貸し庭が、大きな町の川沿い、町はずれ、工業地帯や商業地区の一角、町と町の間などに点在しています。ひとつひとつの庭は持ち主の好みが反映されており、貸し庭を見て歩くのも楽しいものですが、団体運営敷地内と言う事で門の鍵を持っていない部外者は簡単に入ることができません。
「ウサギ小屋」に住む日本人と言われた時代がありましたね。私の「ウサギ小屋」感覚から言うと、十分に住める大きさ。しかも、立派な庭つき!!!でも、残念ながら、定住所として登録をすることはできないそうです。自宅から車で30分もあれば行ける、または、自転車で行ける手軽な別荘といった感じでしょうか。
貸し庭の賃貸料、団体管理費などはもとより、手入れされた庭を維持するには、お金もかかります。決して安いものではありません。それでも、この貸し庭の空きの順番を待つ人たちでいっぱいだそうです。
田舎で庭つきの家に住むか、都会に住みながらこうして庭を借りるか。あなたならどちらにします?
(ドイツ在住ライター/和田 かおる)
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