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ヒッチハイクのチャリンコライダーが行く
「タダ美味」の旅・7「とろけるウニ」の巻(前編)
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「お〜い、兄ちゃん! 手のひら出してみろ」
これは5年前に日本一周の旅をしていた時の出来事だ。海岸線を自転車で走っていると、男性に声をかけられた。彼の横にはウエットスーツを着た海女さんがふたり。彼は獲れたてのウニを剥いて(分解して)いた。僕が手を差し出すと、彼は今にも崩れそうなウニの卵巣を手のひらの上に置いた。
「ペロっとな、ペロっと」
言われた通りにペロっとほおばると、ウニは一瞬にしてサーッととろけ、大脳半球にやわらかい磯の甘みが広がった。それは予想だにしない食感であり、衝撃的な味だった。そして思った。
「食品は商品になった瞬間に品質が落ちる。この味は決してお金で買うことはできないだろう」
この“もらい喰いほど美味いものはない”という発見が、後に『タダ美味の旅』の企画を作るきっかけとなった。
僕はあの感動をもう一度味わうために、日本最北端の島、礼文島を目指すことにした。礼文島は“ペロっと”を経験した利尻島の隣の島。ここで今週末に開かれる『うめーべやフェスティバル』で、ウニ剥き体験が無料でできるのだ。ウニはトゲがついた状態で配られ、自らスプーンですくって食べることができる。
礼文島といえばリシリコンブの産地として有名だ。島には川が多く、周辺の海域に窒素、リン、ケイ素等が豊富に流れ込むため、栄養価の高いコンブが育つ。リシリコンブは「香りが深い」と、京都の料亭などを中心に広く消費されているが、その中でも礼文産のコンブは人気があり、高値で取引される。このコンブを食べて育ったウニは、味が濃厚でコクがある。ウニは食欲が旺盛なため、水揚げしたコンブが穴だらけで売り物にならないこともよくあるのだとか。
会場ではウニ剥き体験の他に、タコの掴み取り、カレイの掴み取り、ホッケ焼きの試食など、無料のイベントが多数行われる予定だ。今週末は、楽しく美味しい礼文島で過ごしてみてはいかがでしょうか?
※振舞われた料理の味や食感、旅の様子等のレポートは、後日改めてairBE-PALで配信致します。
※今回の旅は、7月14日(月)に東京を出発。詳細はリアルタイムで更新しているブログにて報告しています。
(ヒッチちゃりだー/村田 貴紀)
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◇◆DATA◇◆
『うめーべやフェスティバル』
日程:2008年7月19・20日(土・日)
時間:11時〜15時
会場:香深港(北海道・礼文町)
連絡:礼文町観光協会
電話:0163(86)1001
◇◆人物(プロフィール)◇◆
ヒッチちゃりだー/村田貴紀
大学卒業後、電機メーカーに就職するが早期退職し、ヒッチハイクと折りたたみ自転車で日本一周の旅に出る。その経験を元に、『寝床の値段』(東京☆一週間・関西☆一週間/講談社)、『ヒッチハイク先生からのお手紙』(不二家Webサイト)、『1日10秒の四字熟語塾』(AOLダイアリー)等の旅コラムを連載。BE-PALでは記者を務めるなど、現在はフリーライターとして活躍中。
HP:http://tabi.cc/
旅ブログ:http://ameblo.jp/kuinige/ ☆メッセージ書き込み歓迎!!
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