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韓国・ソウルが、1年中「祭り」の街に!
「ハイ・ソウル・フェスティバル」
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今をさかのぼること7年前、2002年日韓を舞台に行なわれたサッカーのワールドカップ。日本での盛り上がりもすごかったが、それ以上に韓国での熱狂には驚くべきものがあった。とくに印象的なのは、ソウル市庁舎前広場に集まり、真っ赤なTシャツを身にまとって応援する市民たちの姿。あの一致団結ぶりはたびたびTVでも流れ、日本人の度肝を抜いた。
もともと何に対しても熱狂的な韓国人だが、あの盛り上がりはやはり特別。地元ソウルでは今も懐かしく思い出される記憶らしく、あの「祭り」独特の高揚感をいつまでもソウルの街に残しておきたいと、ワールドカップ直後から、とあるアイデアが浮上していた。
それが、「ハイ・ソウル・フェスティバル」。「春」「夏」「秋」「冬」と1年を大きく4つに分け、ソウルを1年中「祭り」が行なわれている街にする、という試みだ。ワールドカップ翌年の2003年に始動し、市民だけでなく、世界中からの観光客もともに楽しめるような街を作る。会場はソウル市の各地に広がり、歴史的建造物や都市のなかの再開発地域、そして「ワールドカップの盛り上がりを再び」とソウル市庁前の広場などが使われる。
そのハイ・ソウル・フェスティバル2008年「春」の様子を見てきた。ごく一部を紹介しよう。
まずは、500年以上前に建てられた「昌慶宮」。ここでは、古の宮殿生活を体験できるさまざまなイベントが行なわれていた。お芝居のほかに、王室の衣装を身に着けたり、昔の絵の具で肖像画を描いてみたり。ハイ・ソウル・フェスティバルには参加型の側面もあるのだ。
ドブ川を再開発して市民憩いの場になった清渓川には、アーティストたちの作品が並んでいる。昼間見ても面白いが、夜のライトアップされた風景は、とくに美しい。ソウルは2010年の世界のデザイン首都に選ばれ、今年の10月には「ソウル・デザインオリンピック2008」を主催するだけあって、伝統的なものから最先端に至るまで、アート作品は見ていて飽きがない。
メインともいえる会場は、やはりソウル市庁前広場だ。この場所を未来の宮殿に見立て、前衛的なダンスあり、ロックやヒップホップのライブありと、夜遅くまで大騒ぎ。なにしろ、韓国の超有名ミュージシャンたちの舞台が、無料で見られる。
実は、昨年までのハイ・ソウル・フェスティバルは、もっと控えめなものだった。だが、今年からアート・ディレクターに世界的なモダンダンサーであり、振付師である安銀美(アン・ウンミ)さんが就任。安さんはとにかくアバンギャルドなダンサーで(舞台で裸になったりするらしい)、保守的な韓国の芸術界では異端児。しかし、この起用が成功し、舞台設定、出演者など、フェスティバルは一気に華やかになった。
話は脱線するが、ソウルでは僕の友人のパンクロッカー、イ・ソンウと食事をした。彼は日本でもCDを出し、フジロックにも出演しているかなりの人気ミュージシャン。この彼もソウル市庁前の広場で、先日ライブを行なったという。「安さんに頼まれると、断りようがない(笑)」からだそうで、「あんなスゴい人がアート・ディレクターだなんて、これは面白くなりますよ」とも。行政が企画したイベントには若いアーティストは興味を持たないものなのに、珍しい。彼がそういうくらいなら、今後も確かに期待できそうだ。
ハイ・ソウル・フェスティバルの「夏」の開催時期は、8月8日〜17日。詳しくはこちら。これからソウルに遊びへ行く人は、ぜひチェックしてもらいたい。
(ライター/高橋 庄太郎)
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