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宅配便の電動リアカーをじっくり見せてもらった
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以前(宅配便ができる前だからずいぶん前だけど)、郵便局に小包を出しに行った。「こわれものなので丁寧にお願いします」と言ったら、「そういうものは送らないでください」と言われ、唖然としたことがある。時代は変わって、宅配便のある今では絶対にそんなことは言わないだろう。
そんな宅配便であるが、チト気になっているものがあった。配達用のリアカーである。ときどき見かけるのだが、よく見ると電動アシスト付きである。ということで、今回は、ヤマト運輸株式会社の宅配便用リアカーを取材させていただいた。場所は、東京都目黒区祐天寺の祐天寺宅急便センター(ちなみに、“宅配便”は一般名称で“宅急便”はヤマト運輸の登録商品名)。
配達は、エンジン付きの乗り物でなければならないということは全くない。であれば、台車や自転車ということになるのだが、人力だけではやはり辛いし運べる量もしれている。で、電動アシスト付き自転車の登場となる。この自転車、特別の自転車? と思いきや、全くのノーマルの市販車であった。サンヨーとヤマハのものを使用しているとのこと。全社で約900台というから、随分多くの荷物が毎日この自転車で引かれていることになる。
そして、後ろにくっ付いているリアカーは、特製品。ムラマツ車輛という東京の下町のリアカーメーカーとの共同開発になる。細い路地にも簡単に入り込めるよう、車幅は小さめである。配達中や積み込みの時のために、簡単な構造のパーキングブレーキ付き。保冷容器も積んでおり、中にはドライアイスと保冷剤が入っている。などなど、細かい工夫がされている。そう、Uターンがとってもしやすいのもリアカーの特長かもしれない。
リアカーには、法律上は120kgまで積載が許されているが(自転車本体には30kgで合計150kg)、実際は100kg以下で運用されているという。見かけよりはたくさん積めるのだなあというのが、実感である。
これに乗るのは、順番で専任者はいないとのこと。今日はセンター長の輿水孝文さん(37才)が担当。もう、5年位やっているそうであるが、最初の数日に筋肉痛を経験しただけで、あとは問題なし。それどころか、ドライバーだけをやっていたときの腰痛もなくなってしまったとのこと。
エネルギー源のバッテリーは、1台につき2個用意。常に1個を充電しておき、早めに交換しながら使用しているとのこと。今のところ、荷持をけん引していてもトラブルらしいものはないそうである。
これで運ぶ荷物は、1日平均80個ほど。1回で20個ほど運ぶから、4往復くらいすることになる。急な集荷依頼があっても何度も往復しているので、すぐのピックアップができる。つまり、より細かいサービスが可能でお客には好評とのことである。
もちろん、排ガスも出さないし、エコである。前述のとおりドライバーの健康にもいい。静かでもある。見た目が平和であるというのもいいと思う。交通安全という意味でも、歩行者にもドライバー(ライダー?)にも優しい。密集地域では、配達の効率がとってもいい。といいことづくめである。
最初の導入の契機は、やっぱり環境問題だったのだが、その結果として、上のようないろんな特長が付いてきたことになる。無駄を省いて最先端のシステムを考えていったら、何のことはない、昔のお豆腐屋さんのようになってしまった(広報課の谷川陽子さんのお話)。もちろん、そこには電動アシストという現代技術の隠し味がなされているのだが。
(ライター/守屋 裕司)
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◇◆お知らせ◇◆
「airBE-PAL」は2008年8月31日を以って終了することになりました。
長い間ご愛読いただき、まことにありがとうございました。
31日まで、まだまだ新鮮な記事を配信し続けます。最後までお楽しみに。
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