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小麦原種“スぺルト”で作るビスケット
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時代は古代なのかねぇ。日本では「古代米」が人気らしいけど、ヨーロッパでは「古代小麦」が復活中。今のパン小麦の原種であるスペルト小麦は、エジプトでの栽培記録が旧約聖書にあり、古代ローマでも重宝されたという筋金入りの古代ぶりで、小麦界のシーラカンスなのだ。ここイギリスでも手に入るので、普通の粉と混ぜてパンを焼いたりしていたけれど、ここにきて「スペルト第2次マイブーム」が沸き起こったのだ。
オーストリアでは「バイオ」(=有機栽培・低農薬)が熱く、自然食品に対する情熱は深い。スーパーの食品は「BIO」と記されたものばかり。リンツ在住の友人、イザベラのキッチンもぜーんぶ「BIO」、そしてパスタやクッキー、パンには「Dinkel」の文字が。ディンケルってなんやろ? と調べてみたら、ドイツ語でスペルト小麦のことなんだって。なにか面白そうだなとフガフガしていたら、彼女の手作りスパルタビスケット、じゃなかったスペルトビスケットがおいしくて簡単(ここ重要ね)だったので、レシピをこちらで公開させてもらうことに。
手早く生地を混ぜ、伸ばして型抜きするイザベラ。始めてから焼き上がるまで一時間もかからない。アツアツをつまみたいけど、冷めてからのほうが味が落ち着くし、カリッとしておいしいよ。
スペルト小麦は、内部に重要な栄養素が詰まった特殊な構造のため、通常の製粉行程で除かれてしまう滋養が、製粉後も残るのが特徴だ。水溶性も高いので、消化がよく胃に優しい。なによりも、小麦本来の甘さ、豊かさが感じられ、美食家たちの古代ローマでお墨付きをもらったのも当然なお味なのですよ。
丈夫で厳しい天候や土壌にも耐え、農薬や殺虫剤いらず、殻が厚いので害虫や汚染物質からの影響も出にくい、となんとも頼もしい穀物。ゆっくり噛み締めながら3つ、4つかじると満足感があって、ぽいぽいっと袋にいれて、キャンピングや山歩きに持って行くのもよさそうだ。
スパルタ的強さが人気の古代スペルト・パワー、おひとついかがっすか?
(ロンドン在住ワイルド食べ物にわか研究家/山内 ミキ)
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◇◆DATA◇◆
日本でのスペルト小麦製品入手先や、情報が手に入るウェブサイト「スペルト・ジャパン」
http://www.spelt.jp/
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