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農薬無使用の農家オーベルジュにいらっしゃい
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この畑を見たときの衝撃は、いまも忘れることができません。かつてはどこの畑でも見られた「光景」だったはずです。しかし、あるものが開発されたおかげで、このような畑を見る機会はほとんどなくなりました。はたしてそれは喜ばしいことなのか、悲しむべきことなのか。
3月14日にアップした小学館SooKの「農家に棲む」で取材した「農家レストラン万作」では、いっさい農薬を使わず、豚糞を発酵させた堆肥だけで米と野菜を育てています。農薬を使わないキャベツはこんな姿になります。でも、何枚か葉っぱをむくと、なかからきれいな葉っぱが出てきます。
「そのまま食べてもなんの問題もありません。これが安全なキャベツです」。そう言って、ご主人の工藤壮一さんと奥様の豊子さんは洗いもせず、畑の上でそのままキャベツをかじりはじめました。そんなふたりを唖然とした顔で見ていたはずの筆者も、とれたてのキャベツを畑で食べてみました。甘くておいしかったです。
取材した12月、畑ではキャベツの他、白菜、大根、春菊、サニーレタスなどが栽培されていました。白菜も穴だらけでボロボロです。しかし、春菊やサニーレタスは虫に食われていませんでした。「虫はにおいのある野菜が苦手なんでしょうか」と言って、工藤さんは笑っています。
万作は、農薬を使わずに育てた自家栽培の野菜を使った料理を食べさせてくれる、農家オーベルジュです。昼食の用意もありますが、取材班(2名)はこの日、万作に泊まり、夕食と朝食をいただきました。オーベルジュというと聞こえはいいのですが、いわゆる農家民宿です。泊まる部屋にはテレビがなく、工藤さんの居間でご夫妻と一緒に、大型テレビでサッカーの試合を見させてもらいました。他人の家というよりも、親戚の家に遊びにきたような感覚です。図々しいことに筆者は、試合観戦後、工藤さんと焼酎を飲みはじめました。
この夜、私は、野菜を使った料理をたっぷりといただきました。翌朝、奥様の豊子さんが作った梅干しや漬物が食卓に登場。それとこの柚子胡椒です。九州人は味噌汁や鍋物など、いろいろな料理に柚子胡椒を使います。この柚子胡椒も自家製です。庭に実った柚子と、農薬で使わず栽培した唐辛子に塩を加え、発酵させたものです。「これを御飯と食べるとおいしい」と豊子さんに教えられ、やってみたところ、本気でうまかったです。帰宅後、家でもそうやって食べています。
万作ではなにからなにまで自分たちで作っているのですが、椎茸も庭で育てていました。
新鮮な野菜が食べられただけでなく、久しぶりに田舎のおじさんとおばさんに会えて、のんびりと寛ぐことができたような気分を味わえました。
SooKの「農家に棲む」をご覧いただければ、より深く万作の魅力を知っていただけると思います
(ライター/中島 茂信)
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◇◆DATA◇◆
場所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村久石2549-1
電話:096-767-0358
営業:11時30分〜15時
※宿泊の場合、チェックインは16時、チェックアウトは11時。
定休日:お盆と正月
予算:昼食は2000円(2名から12名まで)
宿泊はひとり1泊2食付で6000円(2名から5名ぐらいまで)
※共に2日前までに要予約
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