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ウグイスはまだだけど、和める梅林散歩


●先日、直木賞を受賞された角田光代さんがイタリア・ドロミテ渓谷を案内する番組が、2月11日(金)午前8:15〜、NHK BS2で放送されます。冬のヨーロッパ山岳地帯の魅力を直木賞作家がどう切るか。「トレッキング エッセイ紀行 岩稜と氷雪の彼方に〜」、見物です。
 「梅は咲いたか? 桜はまだか?」と、やって来たのは、横須賀市田浦「梅の里」。あまり知られていないが、42万3000平方メートルの敷地に2700本の梅の木がある、隠れた梅の名所なのである。

 「昭和9年、現在の天皇陛下の御誕生を記念して、地元の有志が約700本の梅を植樹したことに始まります」と、入り口の標識には記されている。由緒正しき梅林なのである。その後、隣接する土地の寄付があり、約2000本の梅が新たに植樹され現在のような公園になったとか。植樹は、今も毎年続けられていて、本数は増え続けている。

 そんな立派な由緒がある梅林なのだが、知る人は少ない。一番の理由は、交通の便が悪い。というか、車でのアプローチができないのである。近辺の道路は狭く(路上駐車なんてとんでもないという幅)、駐車場は皆無(まったくありません)。まあ、考えようによっては、その方がいいともいえるが。

 で、訪れたのは、2月の初めであるので、まだ、1.5分咲きといったところ。公園を管理している「田浦行政センター(電話046-861-4181)」に問い合わせたところ、今月中旬以降が見ごろとのこと。「田浦梅林まつり」というポスターには、期間は、2月5日〜3月13日となっている。2700本が咲きほこると、さぞかしみごとな景観だろうと察しはつく。

 公園は、山の斜面にあり、運動不足の身には、ちときついかもしれない。最頂部の標高は、127mということだから、さほど高いわけではないが、ほぼ海抜ゼロからの標高なので、数字以上に高く感じる。梅林を抜けてその山頂近くに来ると、芝生の気持ちよい広場があり、展望台が立っている。左手に横浜のベイブリッジ、そして海ほたる、対岸の千葉のコンビナートなどがよく見える。東京湾を行き来する船も手に取るように見られる。

 園内には、驚いたことに、リスがいっぱいいる。それも、ちょっと太めのが。横須賀市の公園管理課に聞いてみると、タイワンリスだそうだ。もとは、江ノ島にいたのが、ここまでやって来たという。ずいぶん距離(20キロ弱)があるように思うが、時間をかければやって来るということなのだろう。今のところ、目立った実害はないとのこと。

 ところで、うれしい発見が。ここの梅で作ったワイン、「梅わいん」が売られているのである。正確にいうと、白のワインと、ロゼ色したリキュールであるが。地元限定で、年1回生産され、ちょうどこの梅まつりの頃に売り切れるという。だから、これを目当てにする人は、早めに出かけたほうがいいかも。梅林周辺の酒屋さんで入手可能。

(ライター/守屋裕司)



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