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新米母さんボルネオ行き5 オランウータンの森を守るには?


●長野県の蓼科高原では、氷のオブジェを4色の光でライトアップする幻想的な「蓼科高原クリスタルフェスティバル」が12/25(日)よりスタートします。今年のテーマはイタリア。氷のアテナ神殿、トレビの泉などが、4色の蛍光管で美しくライトアップされます。
 オランウータンが毎日、折った枝でベッドを作って木の上で寝ることをご存知でしょうか? そしてこのオランウータンの生きる森を私たちが壊していることを?
 今回は、ここダナンバレー(マレーシア・ボルネオ島の自然保護区)で野生のオランウータンの生態を調べている、若い女性研究者お二人にお話を聞くことができました。

 お二人は金森朝子さんと久世濃子さん。現在、30頭の野生のオランウータン名前をつけて、行動から食べる物まであらゆることを調査されています。金森さんは2004年から、ダナンバレー唯一のホテル「ボルネオレインフォレストロッジ」の周辺の森で調査を始められ、久世さんはここでは1年前から、その前はボルネオのセピロク・オランウータン・リハビリテーションセンターで4年間、研究をなさってきました。
 お二人は、ふだんはホテルの従業員宿舎の一室を間借りして、3ヶ月交代で調査されています。

 まずはオランウータンの魅力をお聞きしたところ、二人とも「かわいい!」と一言。
 そして研究のやりがいはなんといっても新しい発見。金森さんからは「オランウータンがうっかり木から落ちしまい、焦っている時がある」という笑えるお話や久世さんが最近感動した「オランウータンが太いツルを噛み切って、そのツルを上手に使ってターザンのようにぶらさがって少し離れた木に移動して、とてもびっくりした」という、ちょっと見たくなるエピソードを他にも色々お聞きすることができました。

 でも、こんな面白い発見は大変で地道な調査をしていればこその収穫。オランウータンは数時間動かないことも多く、「待つ」という忍耐強さが必要な上、ほとんど頭上にいるために、ずっと上を向いていなくてはいけないし、もちろん突然のスコールにも耐えなければいけません。今はヒゲイノシシが落としていく、猛烈にかゆいダニに刺されることが一番辛いそうです。

 また時には威嚇されることもあり、ある時は体重80kgほどのオスに追いかけられたり、怒りっぽいメスに木の上から一抱えほどの枝を落とされたりと、危機一髪だったことも。久世さんはセピロクで突然、子どものオランウータンに飛びかかられ血がでるほど足を噛み付かれたこともあるそう!
 しかし、森で最も怖いのは野生のゾウや密猟者に出会うことだと話して下さいました。
 そして最後にオランウータンの現状について教えて頂きました。

 現在、オランウータンは絶滅危惧種に指定されており、2003年の時点で野生のオランウータンの生息数は、スマトラ、ボルネオ合わせて、多くても62,500頭しかいないとされているそうです。
 実はオランウータンが減っているのは私たち日本人に無関係ではありません。それはオランウータンが住む森を私たちが日々消費しているからです。森から違法に伐採された木材で作られた安価なコピー用紙や、森を皆伐した大規模なアブラヤシのプランテーションから作られる、「ヤシ油(パーム油、植物油脂)」。

 「私たちにできることは?」とお聞きすると、寄付などのほかに、「ボルネオ島にエコツアーに行くこと」、そして「ヤシ油を含んだ製品は慎重に選ぶ」という回答を頂きました。
 お話をお聞きして、オランウータンがグッと身近になったのはいうまでもありません。オランウータンやボルネオの問題に興味を持って下さった方、是非下記のHPをご参考に。

(新米母さんライター/半谷美野子、 写真提供/久世濃子さん、金森朝子さん)


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◇◆参考◇◆
<オランウータンに関する参考HP>
久世さんのHP/http://jinrui.zool.kyoto-u.ac.jp/~kuze/

<ボルネオの問題に関する参考HP>
サラヤ株式会社/http://www.saraya.com/
BBEC(ボルネオの自然と国際協力)/http://www.bbec.sabah.gov.my/japanese/
財団法人 地球・人間環境フォーラム/http://www.gef.or.jp/today/060512_yousei_a1.pdf
WWFジャパン/http://www.wwf.or.jp/activity/forest/news/2005/20050928.htm



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