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幻想の裏見滝「鍋ケ滝」で涼みませんか?


●本日のお話にちらりと登場しました「坂本善三美術館」のサイトです。「東洋の寡黙」と称された抽象画家、坂本善三の生涯にわたる作品が多数、展示されています。

●airBE-PALでもおなじみの海遊びライター・こばやしまさこさんの連載『海辺の家族』が本日スタート! 水中写真家とその妻の子育て記を、海の生き物のエピソードを織りまぜて綴って行きます。隔週更新です。
 我が家から熊本県小国町に行く途中、国道387号線沿いにある坂本善三美術館先に「鍋ケ滝」の看板があるのは知っていました。何でも女優の松嶋菜々子さんがお茶のコマーシャルで滝の水に足をバチャバチャさせるシーンを撮った場所とか……。

 丁度雨あがりの休日、妻と一緒に「ちょっと行ってみる?」といったノリで立ち寄ってみました。国道の看板から約2.2km。途中、蓬莱小学校入り口に「鍋ケ滝・1.5km」の看板をはじめ、結構やさしく随所に看板が出ていますので迷うことありませんでした。
 「鍋ケ滝入り口」と看板のある道路脇には車が5台ほど駐車できるスペースがあるだけで、杉の林間を下る入り口にはラムネや地元特産の牛乳を売る小さな茶店がありました。

 曲がりくねった急勾配の坂道を下るのですが、古いカーペットや毛布を滑り止めに敷いてくれていますので革靴でも下ることができますが、スニーカーを履いていたほうが無難だと思いました。そんな山道を下りつくと「ド、ドォーッ」という滝の音とともに高さ約9m、幅約25mという迫力のある滝が目に入ってきます。

 何と言っても、この滝の「超売り?」は滝の裏側を歩いて通れることです。心地よいマイナスイオンいっぱいの水しぶきを浴びながら奥行き7mはあろうと思われる滝の裏側の洞窟を歩いて渡るのです。暗い裏側から滝を見ていると、昨年訪れた沖縄の「美ら海水族館」の大水槽の前にいるような錯覚を覚え、まるで水の中にいるような不思議な気持ちになりました。そして「携帯のパイプ椅子を持ってきて座っていたい」という気持ちにもなりました。

 帰りは当然行きとは逆に急な登り道、ほんの数10mなのに茶店まで辿り着くと倒れこむように茶店の椅子に腰掛けて冷たい小国ジャージー牛乳を注文。額から流れ落ちる汗をハンカチで拭きながら茶店の小母さんに尋ねると「3年ほど前、松嶋菜々子さん出演のお茶のコマーシャルでこの滝がいっぺんに有名になって観光客が来るようになったの」と言います。それで昨年から茶店を出すようになったらしいのですが、急に人気スポットになったためトイレや休憩所の設備はないので、事前に用足しを行って滝を目指すことをお薦めします。
 滝の裏側を通れる滝は全国的には珍しいものではありませんが、25mにもおよぶ幅広い滝の裏見の光景は絶品です。是非一度お立ち寄り下さい。

(大分県日田市在住・50代の昆虫少年/佐々木 茂美)



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