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『メダカの学校』その後。よみがえったミズオオバコに感激
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このところ日に日に日没が早まり、朝晩はだいぶ涼しくなってきました。8月27日に「メダカの学校、作ってみました」で紹介したメダカ池のメダカは、すでに産卵期を終えていて、お腹に卵をつけて泳ぐメスを見かけることもなくなりました。また梅雨明け頃まではたくさん見られた稚魚も、すでに2cmを越えるほどに成長しています。
さて、そのメダカ池の中では、水草がすごい勢いで成長していて、水面を覆い隠すほどです。ここまで水草が生えてしまうと、メダカの姿はなかなか見られません。そして、なによりメダカの撮影のために作った池なのに、その撮影すらできない状況なのです。さすがにこれでは困るので、一度水草を抜くことにしました。抜いた水草はここでは普通に生える雑草ですが、そのまま捨てるのもなんだか忍びないので、とりあえずメダカ池を囲んで作った堀に移しました。
メダカ池や堀には、色々な種類の水草が生えています。メダカ池ではシャジクモが最も多く、堀ではキクモが目立ちます。キクモは水中でも陸上でも形を変えながら生活することができ、しかも短期間で水中葉(水中型)、気中葉(陸上型)に移行できるので、水位の変動が激しい場所でもまったく問題ないようです。
他にはオオバコによく似た姿のミズオオバコという水草も生えています。ミズオオバコは田んぼや水路、そして水が染み出してたまった池などに生えますが、最近は数が減っています。淡水魚の撮影や採集で全国の水辺を回っていても、ミズオオバコを見る機会はあまりありません。まして私が住む千葉県のメダカ池がある地域となると、ミズオオバコが自生しているのを見たこともなければ、話に聞いたこともありませんでした。
ミズオオバコはメダカ池に1株と、堀に3株生えました。きっと休眠状態にあったタネが、池を掘ったことが刺激となって発芽したものでしょう。水草の場合、ある水域で絶滅したと思われていたものが、浚渫(しゅんせつ)や湖岸の工事のあとに芽を出すことはよくあります。しかしそのようなことがあるのは知っていても、実際に自分が掘った池で体験すると感動します。はたしてこのミズオオバコは、いったいどれだけの間地中で眠っていたのでしょうか。そんなことをあれこれ想像するのも楽しいものです。
ところでメダカ池のミズオオバコは、生育環境がよほど適しているのか、株の直径が80cm超えるまでに成長しています。魚の採集中に、ごく稀に田んぼで見かけるミズオオバコは、株の直径がせいぜい20cmくらいです。メダカ池に生えているミズオオバコが、いかに大きなものかお分かりいただけると思います。しかし、さすがにこれではたった1株のミズオオバコにメダカ池を占領されてしまいます。どうやら近いうちに堀に移植する必要がありそうです。
撮影用に掘ったメダカ池ですが、自然な雰囲気を出すために、できるだけ手を加えない方針でいました。しかし今回は水草のたくましさを実感しました。やはり小さな池では適度に手を加えて管理することも必要なようです。
(カメラマン/松沢 陽士)
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