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ロシア大コーカサス山脈で出会った“絶世の美女”
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ロシアの首都モスクワから南へ千数百km。ここはグルジア国境沿いで、カスピ海と黒海にまたがる大コーカサス山脈です。今回のお目当ては七大陸最高峰の一角でヨーロッパ大陸最高峰エルブルース(標高5642m)。ここは植村直巳さん、三浦雄一郎さん、野口健さんなど、世界を股にかけて活躍する冒険家も訪れた名峰です。
もちろん高さだけではなく、すかっと晴れた青空と、白い氷河に削られた山々の大パノラマ。これらも見逃せません。登頂後に時間ができたので、僕は周辺のトレッキングも楽しんできちゃいました。
中でもとっておきの出逢い。それがこの女の子。ディビチ・コースイ(髪の毛の多い女の子)と呼ばれるこの滝は麓から歩いて登ることができます。エルブルースの中腹にあるこの滝は氷河の滴を集め、虹をかけていました。
しばらく滝に見とれていたら、現地ガイドのアレックが盛んに僕をソソノカシマス。
「え? 滝に入るの……。」何やら面白くなってきました。言われたとおりに服を全部、いえ、パンツ一丁になって突撃。
ざーーーざあーーゴボゴボボ。ぐぅぅ。声も出ないほど冷たい洗礼の後、僕は滝の裏側に出ることができました。そこで見た世界は「すごい!」の一言です。
さて、幸せもつかの間。標高3000mに近い高所で裸は少々辛い。
「また来るからね」と女の子に別れを告げ、下山開始。ゆっくりと歩きながら、2日前の出来事が蘇りました。
標高4000mで見た光景。それは氷河を流れる川。時折、僕も膝まではまりましたが、足元が溶けていく不安感は何とも言えません。
今、世界の山岳氷河は本来の姿を失いつつあります。地球温暖化の影響をもろに受けて、この美しい女の子も私達も泣くようなことがないようにと強く願っています。
あちらとこちら。全部つながっているなあ。
(人類史上初! 8000m摩擦発火に挑戦中! 情熱着火男/大西 琢也)
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