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誰かとつながる夏旅。ジブンをひらく夏旅。
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BE-PAL増刊「b*p」の第5号が7/12発売されました。
今回の特集は、「誰かとつながる夏旅。ジブンをひらく夏旅。」です。
フジロックから、カオサン通りまで。
世界中の人と農業を学べる学校から、日本一すごい盆踊りの街まで。
新しい人と出会おう! 新しい風景に出会おう! そんなテーマの旅特集です。
くわしい内容は、こちらの紹介ページを見てください。
「b*p」は、もともと4年前に、「夏フェス行かない?」という特集からスタートした雑誌です。その後、第2号からは、野田知佑さんや大竹伸朗さんをはじめとして、各界の著名人に「はじめての一人旅」の話を聞くインタビューページがスタートしました。この連載は、今回の5号目まで続いており、いろんな人が一人旅の効用を語ったり、旅そのものを批判したりしてきました。そうした言葉に出会いながら、わたしたち編集スタッフも、「旅ってなんだろう?」ということについて、それぞれに考えてきました。
わたし自身、旅のよさとは、こんがらかった日常から逃げ出して、必要なことを確認できることだと、長い間思ってきました。移動することで、自分自身の余分な汚れが落ちて、ココロの中身がクリアーになっていくような気分になりますから。
が、しかし。最近、旅にはそういうことと、ちょっと違う効用もあったのではないか、ということを考えています。旅って、ただのエスケープではないのかもしれないということを。
十代の終わりに、わたしがはじめて一人旅をしたときのことです。オートバイに乗って、岡山で信号待ちをしていたら、郵便配達のおじさんに「ずいぶん遠くから来とるなあ」といわれました。そのとき、なぜだか涙が出そうな気持ちになったのです。前夜、誰もいないダムの脇で、ひどく心細い思いで野宿したせいだったかもしれません。久しぶりに、人と話をしたことに、感動したのかもしれません。まあ、若かったということもあります。そのときの風景とか空気のあったかさを、とてもくっきり覚えています。
というようなことを思い出していくと、松山と宇和島のユースホステルで、2日連続で一緒になった同じ年の広島の学生と風呂場で話したシーンがよみがえってきます。
「東京住んどったら、芸能人誰か会ったことある?」
当然あるんだよね? というふうに彼は聞いてきました。とにかく驚きました。それに対して何を言ったか忘れましたが、その後ふたりでげらげら風呂場中に笑いがとまらなくなるほど笑い合うという、不思議な状況になりました。
で、そういうどうでもいいような誰かの言葉って、じつは、ジンセイのたいせつな成分なんじゃないか? というようなことを、この特集をつくりながら考えたのでした。
世間的にどんなに有名な名言よりも、自分にとって忘れられない小さな言葉があります。そういう言葉が、10年以上たってから、自分を励ますように響いてくることがある。
旅って、そういう自分にとってだけの「いい言葉」に出会うことのような気がします。
それではみなさん、この夏も、よい旅を!
(BE-PAL編集部/住川亮)
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