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奄美大島に生きる現代の「海彦・山彦」たちを追う
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インターネット雑誌『SooK』(スーク)で「南島的縄文ライフ」というルポルタージュを連載しています(計7誌あるSooKのうちの『ダーウィンのひ孫』という雑誌の中にあります)。
取材の舞台は奄美大島。照葉樹に覆われたこの亜熱帯の島は、生きた化石とも呼ばれるアマミノクロウサギの生息地として有名ですが、これに負けない貴重な生き物がいます。それは「野性的な人間」。
奄美の人たちは、島という孤立した環境の中で、互助と自給を基幹とした暮らしを長らく営んできました。余っているものを快く周囲に分け与えれば、足りないものがあるときに形を変え返ってきます。こうした結(ゆい)的なヒューマンネットワークが、経済の遅れや行政の福祉政策を見えないところでカバーしてきたのです。貧しい離島でしたが、豊かな自然と知恵がありました。たとえば奄美は田んぼに適した土地が少なく、昔はコメが貴重品。それを補ってきたのは、森の7割を構成するというシイの木です。
毎年確実に、そして大量に落ちるシイの実は、ごはんの増量材になりました。ときには焼酎や味噌の原料にもなりました。炒った実は本土の縁日で人気があり“外貨”を稼いだ時代もあります。
シイの実は、アマミノクロウサギやルリカケス、リュウキュウイノシシ、モクズガニなど、多くの生き物にとっても大事な命の糧です。時代が変わり、シイの実が食卓にのぼることはなくなりました。しかし、その味が忘れられず、毎年秋になると山へ拾いに入る人が、わずかですが存在します。
奄美には、ほかにも興味深い生活技術があります。
大潮の日にマングローブでカニや魚を捕る。子供の頃から知っているタコ穴で、70歳になった現在もタコを捕る。けもの道をたどってワナを仕掛け、リュウキュウイノシシを狩る。薬になる野草や樹木を刻み、煎じてお茶にする。有毒のソテツの実をさらして無毒化する。行政や業者の買い上げ制度を利用して、夜の山に分け入り毒蛇のハブを捕る……。
このような暮らしの技を持つ海幸彦・山幸彦のような人たちに密着して、その自然観や受け継いできた技法を紹介するのが「南島的縄文ライフ」です。
興味を持たれた方は、ぜひアクセスしてみてください。閲覧は有料ですが、それだけの価値はあるものと、関係者一堂自負しています。
(ライター/かくまつとむ)
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◇◆DATA◇◆
「インターネット雑誌「SooK」は、全7誌すべて、創刊0号が無料で読めるようになっています。
本日のライター、かくまつとむさんの「南島的縄文ライフ」は「ダーウィンのひ孫」に連載されています。第一回の内容は0号で読むことができます。
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