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[ロンドン通信]〜子供ごころに帰って、空のアートで遊ぼう
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さば、いわし、ひつじ。ウロコに入道。大空にぽっかりシュークリーム。そう、今日は雲のお話。人間、嬉しいときや悲しいとき、ふと見上げる空の雲が「あ、あれ、昔の愛犬に似てるなぁ」とか、「あーおなかすいた、あの雲、肉まんみたい」とか、心の切れ端=雲の切れ端になっちゃう。小さいときは競って、かたち探しをしたっけ。
今でもその気持ちは失ってないけど、やっぱり「センセイ、私にはもう何も見えましぇんっ!(号泣)」と、心が乾くこともある。そんなときの栄養剤が、英国発クラウド・アプリシエーション・ソサエティ(雲愛好家協会)のウェブサイト。
美しい装丁に思わず手にした人も多かったベストセラー、雲の解説本「クラウドスポッターズ・ガイド」著者、プレターピニー氏が主宰している。雲といえばこの人、このサイトという人気で、世界各地に1万2000人の会員がいる。お膝元の英国に8000人、日本にも20人ほどいらっしゃるそうな。
サイト内は雲のことならなんでもこい。「雲ニュース」「雲アート」「雲ポエム」などなど。ギャラリーには種類別の美しい写真があるんだけど、私のお気に入りは、開けるたびに童心がえり超特急の「Clouds that look like things」というコーナー。「何かに見える雲」特集、ってわけですね。最近の傑作は、なんといっても家をアンテナごと吸い込もうとしている男。マジでコワい。この後、こいつホントに吸い込んだのではなかろうか。
ソサエティの会員作品が30点ほど収められた、ミニ写真集も秀逸だ。表紙の6本足のブタ君に始まり、大岩で遊ぶスケートボーダー、鰯雲ならぬ、レッドスナッパー(赤鯛)雲もあって、この本、シリーズ化しそうな勢い。なんてったって空と雲があるかぎり世界は無限、天馬行空の雲スポッターたちから、ぞくぞく秀作が集まってくるんだから。
人によって違うかたちに見える、雲は心象風景のようなもの。ソサエティによると、ぼーっとしていて心の底からリラックス、あえて何も見つけようとしていない状態でいると、面白いかたちの発見があるんだって。銀行強盗に向かうミシュランマンなんて、発見者のアタマの柔らかさに脱帽だ。 TV番組も顔負けの、「誰でもゴッホ」な瞬間の芸術。さて愚作で恐縮ですが、トップのわたしの作品、何に見えます?
(ロンドン在住フォトグラファー/山内ミキ)
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