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「アイヌ式エコロジー生活」発売! アイヌのことをもっと、この本で知ってほしい
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7月1日から4日まで、北海道の平取と札幌で「『先住民族サミット』アイヌモシリ2008」が開かれた。世界11カ国から22の先住民族が訪れ、熱気あふれる日々となった。国連の先住民族問題に関する常設フォーラム議長である、フィリピン・イゴロット族のビクトリアさんは、「現在世界が抱える環境問題は、G8サミットの国々がまねいたもの。自然は無尽蔵ではなく、これまでのやり方を変える必要がある。今こそ先住民族からの提言に耳を傾けてほしい」と、力強い基調講演を行った。
「アイヌ式エコロジー生活」(小学館刊)の主人公、浦川治造エカシ(長老)も、世界の先住民たちと交流を深めていた。本売り場では、サイン代わりの手形が大好評。逆境の中、体ひとつで生き抜いてきた治造エカシの人生が、この本の中に詰まっている。誰もが知っておくと役立つ、クチャ(小屋)作り。昆布を使った美味な団子作りなど、すぐに実践できることに加え、素手で雄のエゾシカを組み伏せた、エカシの驚くべき冒険談など、ワイルドな話題も満載。
現在千葉県に住む治造エカシは、5千人以上いるといわれる関東圏アイヌのひとりである。アイヌについては、多くの人がまだ現状を把握していないと思うが、1997年に制定されたアイヌ文化振興法は、北海道が対象になっており、道外のアイヌには適用されていない。6月6日にアイヌ民族を先住民族と認める決議が国会を通過し、有識者懇談会を設けて、今後のアイヌ政策を考えていくことになった。
重要なことは、私たちみんながアイヌの置かれた現状を知り、この動きに注目していくことだ。私たちのすぐ隣に、異なる文化を持つ誇り高いアイヌの人々が暮らしているのだ。若いアイヌの活動は、アート、音楽の分野でもひじょうに活発になっている。政治を超えて交流をはかろう。そのためにも、ぜひ本書で、浦川治造エカシの人生に触れてほしい。
(自然ジャーナリスト/さとうち藍)
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